【映画評】ドント・ブリーズ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする(映画.comより引用)。2016年日本公開作品。監督はフェデ・アルバレスで、出演はジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、ダニエル・ゾヴァット、スティーブン・ラング。
 
フェデ・アルバレス監督&サム・ライミ製作&ジェーン・レヴィ主演という、リメイク版『死霊のはらわた』のメンバーが再集結しました。レヴィは、またしても酷い目に遭わされます。
 
ロッキー(レヴィ)たち3人が盗みに入った家には、盲目のお爺ちゃん(スティーブン・ラング)しかいないから楽勝かと思いきや、このお爺ちゃんが退役軍人で座頭市並みの戦闘能力を持っているので返り討ちに遭います。その上、お爺ちゃんの愛犬が厳しい訓練の賜物なのか、これまた戦闘能力の高い猛犬なので厄介です。
 
基本的に一軒家の内部での出来事であり、行動範囲は広くありません。その代わり、観客に極上のスリルを体験してもらうため、アイデアが盛り込まれています。毎年大晦日に放送される『笑ってはいけない』シリーズの「驚いてはいけない」から笑いを排除したものだと想像してください。
 
本作は単純なショッキング・スリラーではありません。ロッキーは、どうしようもないホワイト・トラッシュなクズ親の下から、幼い妹を連れて家出するための資金欲しさに盗みを行います。また、お爺ちゃんは湾岸戦争で失明した上に、娘を交通事故で亡くしたショックで神も人間も信じられなくなっています。これらの人物設定が物語に奥行きを与えているのです。
 
★★★☆☆(2018年5月19日(土)DVD鑑賞)
 
犬の唾液やお爺ちゃんの○液などの汚い描写はサム・ライミ的です。
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