秋田県北秋田市浦田に「魚座造船所」なるオブジェがあります。

平成26年に開催された「国民文化祭・あきた2014」の内陸線アート事業の一環で制作された芸術作品です。東京藝術大学美術学部教授でアーティストの日比野克彦さんと浦田自治会、ボランティアスタッフにより制作されました(産地直送ブログより引用)。「陸の上に船⁉」というサプライズですね。

閉校した浦田小学校(下の画像)の校庭を活用しています。積雪による劣化を防ぐため、冬が来る前に解体し、春になって雪が溶けたら組み立てます。その作業は浦田地域の皆さんで行い、ムラが団結する機会を作っています。

毎年9月上旬には「魚座造船所LIVE」というイベントが開催されます。地元のアマチュアバンドやダンスグループが出演する音楽祭です。そのイベントによって、ささやかなムラのにぎわいが創出されます。

全国各地に訳分からんオブジェがあります。その多くは公費が投入され、何の効果があるのか不明なものです(効果について問うても、「アートだから」を言い訳にされます)。魚座造船所の場合、小規模ながら何かの役に立っているという好例と言えます。
組み立て作業の様子など魚座造船所について詳しくはこちらで