【映画評】新選組 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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お馴染み新選組物を東映オールスター・キャストで描く時代劇。1958年公開作品。監督は佐々木康で、出演は片岡千恵蔵、月形龍之介、里見浩太朗、山形勲、大友柳太朗、東千代之介。
 
東映が時代劇で稼いでいた頃の作品です。当時の東映所属スター俳優を集結させています。里見浩太朗が若手という時代です。ちなみに見世物小屋の呼び込み役の堺駿二は、堺正章のお父さんです。
 
実際の出演者だけでなく、演じる役もオールスターです。近藤勇(片岡千恵蔵)、土方歳三(山形勲)ら新選組に、月形半平太(大友柳太朗)、鞍馬天狗(東千代之介)が絡みます。それぞれ単独で主役を張っても不思議ではないキャラクターが一堂に会するという、幕末時代劇版『アベンジャーズのような感じです。
 
注目ポイントは、池田屋事件の「階段落ち」です。本作において、この決死の荒技に挑戦したのが汐路章です。当時、無名の大部屋俳優だった汐路は、「階段落ち」を成功させたことで東映京都のレジェンドとなり、後に『蒲田行進曲』のヤスのモデルにもなりました。劇中の「階段落ち」を見ると、かなりヒヤッとする落ち方をしており、カットの声がかかった時、汐路が意識不明だったことに納得します。
 
見せ場のチャンバラについては、『用心棒』など黒澤時代劇のリアリティを重視する殺陣や、『るろうに剣心』のスピード感あるアクションを見慣れてしまうと、物足りなく感じてしまいました。公開当時は、あれで良かったのでしょうけど。
 
★★☆☆☆(2017年1月25日(水)テレビ鑑賞)
 
東千代之介と言えば、『バトルフィーバーJ』くらいしか知りません。
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