日本の芸能ジャーナリズムについて思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

決してゴリ押しじゃない!? 絶賛の声、続々……ブレーク中の高橋一生の業界人気が高すぎる!

 
初回視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で以降は、第2話9.6%、第3話7.8%と低迷しているものの、熱烈なファンに支持されているドラマ『カルテット』(TBS系)。
 
中でも、理屈っぽく風変わりなヴィオラ奏者・家森諭高(いえもり・ゆたか)を演じる高橋一生に熱狂する女性は多く、高橋に関する記事が連日、あちこちの媒体に登場している。
 
これについては、ネットの掲示板などで「高橋一生のage記事、多すぎ」という指摘があり、中には「ゴリ押し」という声すらあるようだ。
 
だが、これに演劇関係のライターは憤る。
 
「高橋さんは子役時代からのキャリアがあって、舞台も多数こなしていますし、演劇好き・映画好きなどの間では昔から人気がありました。ドラマにも多数出演されていますしね。ようやく注目され始めたのか、と思うくらいです。何度もインタビュー取材をしましたが、とにかくクレバーな人で、話も面白い。『民王』(2015年/テレビ朝日系)でのブレークから、一過性のブームのように言われてしまうのは心外ですね」
 
また、エンタメ系の雑誌ライターも言う。
 
「いま、企画会議やネタ出しでは、高橋さんを取り上げようという声がかなりあちこちで出ています。女性だけでなく、男性も含めた編集者、ライターからは絶大な人気がありますね。記事が多数出ているのは、単純に注目度が高いから。さらに、昔と違って、ほかの媒体で記事が出ると、それを見た競合媒体が二番煎じ、三番煎じの記事を後追いで出すというのが最近の流れなんです。堂々と競合誌の名前を挙げて『〇〇の記事を見たんですが、あんな感じで~』という依頼もあります。同じような記事が増えるわけですよ。それなのに、露出が増えただけで、世間からバカの一つ覚えのように『ゴリ押し』と言われるのは気の毒」
 
また、映画関係のライターも言う。
 
「高橋さんは演技力もありますし、声の良さも大きな魅力のひとつ。名バイプレーヤーには、長いキャリアの中で声優仕事やナレーションなど、声の仕事をしてきている人が多く、顔で売れた俳優さんと違って、重宝されます」
 
今の注目度・人気度は、やや過熱状態にはなっているが、長年培った実力・キャリアのある高橋の活躍は、息の長いものになりそうだ。
 
転載元:日刊サイゾー
 
【ここから私の意見】
 
今夜(2月5日)からNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演する高橋一生についての記事です。記事にあるとおり、高橋は子役時代から地道に実力を付けてきたのに、「露出が増えただけで、世間からバカの一つ覚えのように『ゴリ押し』と言われるのは気の毒」です。1995年公開のジブリアニメ『耳をすませば』に声優として出演していることを考えれば、長いキャリアです。はっきり言って、「ゴリ押し」とほざいている奴はバカでしかありません。
 
昨年のテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演した、星野源にも同じことが言えます。星野は、ミュージシャンが片手間にやった役者仕事で突然ブレイクしたわけではありません。2003年に劇団大人計画の『ニンゲン御破算』で初舞台を踏んでから、映画、ドラマやコント番組で脇役をこなし、実力を付けてきたのです。それを見ていない「明き盲」どもが騒いでいるのです。
 
連続ドラマの掛け持ち出演をこなすほど多忙な遠藤憲一に対する、世間の評価も遅過ぎます。かつてVシネマが主な仕事で、俳優業とアルバイトで何とか食いつないでいた遠藤は、今や何本ものCMに出演するほどの売れっ子になりました。強面のおじさんでありながら、どんな仕事も引き受ける意外性がウケています。しかし、2000年公開の映画『ビジターQ』で近親相姦、不倫殺人、屍姦、覚醒剤、内田春菊の母乳飲みという衝撃のフルコースを演じた遠藤を知っているので、「世間は今更何を言っているのだ?」としか思えません。
 
「ゴリ押し」や「遅咲き」と名付ける連中は、自分の無知を恥じて口を閉ざすべきなのに、しゃしゃり出て皆と騒ごうとするから不思議です。ド素人ならまだしも、目利きを自称する評論家やライターが、それをやってはいけません。自分の見る目の無さを深く反省する態度を示すべきでしょう。
 
まあ、しょうがないことかもしれません。有名人の下半身事情を追っかけて、下世話な井戸端会議を披露すれば、「芸能」を語ったことになるのが、日本の芸能ジャーナリズムのレベルですからね。
 
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