「逃げ恥」星野源の成長の裏に内村光良の存在アリ!
放送を重ねるごとに人気が上昇している女優・新垣結衣主演のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。新垣の可愛らしさもさることながら、星野源の演技力も光っている。その星野の演技力を育て上げたのは、ウッチャンナンチャンの内村光良の存在が大きいだろう。
内村といえば、これまで数々の芸人をブレイクに導いている。くりぃむしちゅー、さまぁ~ず、有吉弘行、ふかわりょう、ビビる大木、ネプチューン、バナナマン、キャイ~ンなど様々。内村が引き出した才能は凄まじく、今ではどの芸人も第一線で活躍している。
そんな内村と星野は、2012年9月から放送のNHKコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」で共演。星野はパイロット版のseries-0からレギュラー化したseries-4(現在)まで、すべてのシリーズに出演している。コント番組が減少の一途をたどる中、同番組は真剣にコントと向き合い人気を獲得。ファンも徐々に増えている。星野にとっては、コント初挑戦となり、これまでに刑事役、鉄道オタク、嘘ばかりつく“うそ太郎”など個性豊かなキャラを演じてきた。
そして、「逃げ恥」では35年間恋愛なしの草食系男子を演じている。
「星野の演技によって、新垣の可愛さがより一層伝わっている。なかなか難しい役柄だと思いますが、やはり『LIFE』でのコント経験が大きな財産となっているでしょう。内村のコントに対する情熱を間近で見ている訳ですし、コント経験を生かして、役作りもしっかりできている。内村はあまり口を出すタイプではないので、星野も自信をつけたのでしょう」(芸能記者)
10月21日放送のTBS「A-Studio」に出演した際に、内村は「星野君がねぇ、あんなにブレイクするとはねぇ。今、星野君の人気が凄いですね」と星野を絶賛。どこか他人事のように語っていたが、星野の成長を促したのは、内村自身でもある。
そのことに気づいているのか、気づいていないのかは分からないが、他人の成長を喜ぶ内村。やはり、そこが誰からも愛される内村の最大の魅力なのだろう。星野もきっと内村に感謝しているに違いない。
転載元:リアルライブ
【ここから私の意見】
私は星野源の存在を先に音楽番組で知り、出演映画では『ノン子36歳 (家事手伝い)』と『地獄でなぜ悪い』を観ています(記憶に残っていないような端役の作品は除きます)。ルックスが決して美形ではないことを逆手に取り、いわゆる「普通の人」を演じるのが上手いです。しかし、ただの普通の人ではなく、ちょっと変な部分を秘めているような感じを醸し出しており、そこが星野の役者的才能と言えます(ミュージシャン出身で普通の人を演じるのが上手いのは、ユースケサンタマリアもいます)。
そして、その星野を成長させたと転載記事にあるのが、ウッチャンこと内村光良です。内村は映画『ピーナッツ』、『ボクたちの交換日記』、『金メダル男』の三作を監督しています。私は『ピーナッツ』を観ており、そつがない仕上がりになっているというのが感想です。お笑い芸人出身監督の北野武や松本人志の作品のような尖ったオリジナリティにこだわらず、職人的にウェルメイドを目指した映画と言えます(松本の場合、オリジナリティにこだわり過ぎて失敗している感があります)。その映画に対する姿勢は、テレビ番組におけるコント作りにも共通しており、地道で物静かに笑いを追求する姿が星野や後輩芸人に影響を与えているのでしょう。
そして転載記事では、内村がブレイクさせた芸人が男ばかりになっていますが、それだけではありません。フジテレビのコント番組「笑う犬」シリーズで、元オセロの中島知子、ベッキー、矢口真里も成長させていますから(……あれ、この顔ぶれは。何かまずいこと書いたでゲスか?)。