【映画評】アントマン | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す(映画.comより引用)。2015年日本公開作品。監督はペイトン・リードで、出演はポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、コリー・ストール、ボビー・カナヴェイル、マイケル・ペーニャ、アンソニー・マッキー、マイケル・ダグラス。
 
マーヴェルコミックの最小ヒーローを実写化した作品です。何となくauの「三太郎」CMシリーズで前野朋哉が演じる、一寸法師を思い出します。
 
監督のペイトン・リード、脚本のエドガー・ライト、主演のポール・ラッドがコメディ系の人たちなので、端々に笑いどころがあるコミカルな作風になっています。アメコミ実写化というと、リアルでダークな話になりがちな近年の風潮に抗っているかのようです。アントマンが吹けば飛ぶような存在であることから、その軽さは作品に適しています。
 
“二代目”アントマンとなる主人公スコット(ラッド)は、泥棒で刑務所入りするダメ男ですが、最愛の娘のために必死でヒーローになろうとします。大上段からスケールの大きい正義を振りかざすようなマクロな大義ではなく、一人娘が恥じない父親になりたいというミクロな愛のために、アントマンは戦います。身体もモチベーションも、ちっぽけな男が巨悪に立ち向かい、打倒するから、観客にはカタルシスが生じるのです(いや、やたら正義を主張するキャプテン・アメリカがダメとは言いませんけど)。
 
★★★☆☆(2016年7月20日(水)インターネット配信動画で鑑賞)
 
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