テレビ局もまたブラック企業 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

トイレでの仮眠すら「禁止」の貼り紙が……不況極まるテレビ業界、下請けスタッフを襲う地獄絵図

 
ある在京キー局のトイレに張り出された紙に、番組を制作するディレクターやADが不満を口にしている。貼り紙は、トイレ内での仮眠を禁じるものだ。
 
「トイレでの仮眠は遠慮願います。長時間連続使用と判断された場合は警備担当から声をかけることがあります 総務局総務部長 施設管理部長」
 
あるAD女性によると「深夜にトイレ内の仮眠」はよくあることで、「常々やめるように言われてはいたんですが、ほかに寝られる場所がなくて、仕方なくみんなやっていること」なのだという。
 
「制作現場で寝るわけにもいかず、自分のデスクとか食事のできるスタッフルームなんかだと蛍光灯がまぶしく騒々しいので、とても眠れません。仕方なく残った手段がトイレの個室で、座ったまま30分ぐらい寝るんです」(同)
 
トイレを仮眠に使われたら、その間の使用はできなくなるため、禁止するのは当然のようにも思えるが「深夜にたくさんあるトイレの個室が全部埋まるなんてことはなく、4つあったらせいぜい埋まるのは2つ程度、実質的に迷惑はかかってないと思います。それより、総務局はサボっているように見えることに怒っているのでは」とAD。
 
問題は、なぜトイレで仮眠を取らなくてはならないほどの状況に陥っているか、だ。
 
「そこなんです。いま経費削減でどの番組もスタッフの数が減らされ、スタッフひとり当たりの仕事量が増え、3日も徹夜で家に帰れず仕事なんてこともよくあります。情報番組なら細切れの話題を詰め込みすぎて、スタッフの仕事量は限界レベル。バラエティ番組だと、芸人司会に頼りすぎて企画がいつもギリギリになって決まるパターンで、結局、末端のスタッフが死ぬほど忙しくなるんです。テレビ局は、本社所属の局員には労働基準も守らせて給料も高く厚遇ですが、下請けスタッフについてはブラック企業さながらの状況が黙認されてます。トイレ仮眠だけが唯一の逃げ場なのにそれも禁止するなんて、スタッフを殺す気かと思いますよ」(同)
 
問題の局のトイレは、貼り紙だけでなく便座のフタも外されており、強硬的な仮眠禁止対策を取っているようだが、ADは「さらに休みなく働けと言われているようで悲しい」と明かし、秋の番組改編期に転職を考えているという。
 
この件について問題の局に問い合わせたが「局内施設の回答に関する応答はしていない」とのことだった。だが、近年、ハードすぎる業務からADを募集しても人が集まらないといわれるテレビ界、トイレでの仮眠を禁止するより、末端スタッフがそうするしかない理由を考えたほうがよさそうだ。
(文=藤堂香貴/
NEWSIDER Tokyo)
 
転載元:日刊サイゾー
 
【ここから私の一言】
 
報道とバラエティの違いはありますが、テレビ局はブラック企業の告発報道をする資格がないでしょう。
 
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