守破離(しゅはり)
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階(デジタル大辞泉の解説より)。
私の母は家庭料理にアレンジを加える癖があります。それがどうも意図的ではなく、単にレシピを忘れているだけのようなのです。
私が子供の頃、豚汁を作ってくれました。どこかでレシピを聞いてきたのか、豚肉に根菜がたっぷり入った、味噌仕立ての一般的な豚汁でした。好評だったので、その後も何回か豚汁が食卓に登場しました。しかし、その時も静かに母のアレンジが始まっていたのです。
ある日、母が豚汁だと言って出してきた料理は、鶏肉に山菜が入った、醤油仕立てのすまし汁でした。鶏肉なので豚汁ではなく、肉が入っているのでけんちん汁でもありません。完全に母のアレンジが効いた創作オリジナル料理です。
守破離な母です。
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