
誤って人を殺し、服役中のヴィンスは、刑務所内でギターを手に歌ったことから、ロックスターとして人気者になる(DVDジャケットより引用)。1957年制作で、1962年日本公開作品。監督はリチャード・ソープで、出演はエルヴィス・プレスリー、ジュディ・タイラー、ミッキー・ショーネシー。
ロックスター、エルヴィス・プレスリーの主演映画です。まだスリムだった頃のエルヴィスの姿は、後に過食症で肥満化した姿(今は亡きプロレスラー、橋本真也みたいな感じ)の印象が強い私にとって、驚きです。
ストーリーを紹介しましょう。誤って人を殺してしまったヴィンス(エルヴィス)は、刑務所入りしますが、14ヶ月で出所し、歌手を志します。押尾学が出所後もバンド「LIV」の活動を続けるようなものです。清原和博も罪を償ったら、球界復帰を目指して頑張りましょう(無理)。
ヴィンスは大手レコード会社に騙される苦難を経ながらも、パートナー兼恋人のペギー(タイラー)と独立レコード会社を立ち上げ、ロックスターへと成り上がっていきます。ロックスターに成り上がると言えば、矢沢永吉の顔が浮かんできます。内田裕也の顔は浮かんできません。大手から独立して成功したヴィンスを見ていると、SMAPも上手く独立できたかもしれないと夢想してしまいます。
しかし、売れて天狗になったヴィンスは、自分を支えてくれたペギーにも、刑務所でギターを教えてくれた恩人ハンク(ショーネシー)にも冷たい態度を取るようになります。これは良くないです。売れない時期を支えてくれた糟糠の妻を捨てるような、正にゲスの極みです。こんな奴には両成敗だと憤りますが、果たしてどんな結末を迎えるでしょうか。
エルヴィスが腰を振ってノリノリで歌うシーンは見所です。それ以外は、割とありがちな作品です。芸能界の裏側は日米でそれほど変わらないのかなという感想を持ちました。
★★★☆☆(2016年2月12日(金)DVD鑑賞)
ホンキー・トンク・マンというプロレスラーの得意技は、「ギターで殴打する」です。