松山ケンイチ「全身全霊」で激太り 今秋公開映画で天才棋士演じる
俳優の松山ケンイチ(30)が、映画「聖の青春」(森義隆監督、今秋公開)で、1998年に29歳の若さで早世した天才棋士、村山聖(さとし)さんを演じることが2日、分かった。作家・大崎善生さんのノンフィクション小説が原作で、病と闘いながら将棋にすべてをかけた生涯を描く。
村山さんは羽生善治さん(45)と並び「東の羽生、西の村山」と称された棋士。5歳で腎臓の難病「ネフローゼ」と診断され、入院。病室で父親が買ってきた将棋盤に触れ、棋士を志し、17歳でプロ。27歳の時、膀胱(ぼうこう)がんが見つかるも将棋を指し続け、29歳で生涯の幕を閉じた。
出演依頼を受けた松山は「全身全霊を懸けても足りない役だと思った」と、役作りを徹底した。病気の影響で太った村山さんになりきるために徹底的に増量。間食でハンバーガーやホットドッグなどを食べまくり、最近のイベントでもその激太りが話題になった。髪や爪も伸ばし、監修を務めた師匠の棋士・森信雄さん(63)も「村山君かと思った」と驚くほどだった。
将棋セットを持ち歩き、東京将棋会館に通い詰めて将棋も習得。現在も撮影中で「命を燃やしている方。その激しさに魅せられました。村山聖は必ず見る人の心に何かを残します」と映画に全力を傾けている。
【ここから私の意見】
以前書いた「松山ケンイチが役作りで激太り中」という記事の続報です。松ケンは『聖の青春』で実在した天才棋士、村山聖を演じるために激太りしていたのです。
役作りのために間食でハンバーガーやホットドッグなどを食べまくったそうです。一般人がそれをやったら、ただの不健康なダメ男ですが、プロ意識の高い俳優ならば、話は別です。松ケンの妻、小雪も女優なので、その点は理解していたでしょう。
これだけプロ意識が高く、演技力に申し分ない松ケンを、NHK大河ドラマ『平清盛』の低視聴率を理由として、テレビ局の人間はドラマ起用に消極的だと聞きます。しかし、それは松ケンの能力を活かすことができるほどの企画、脚本、演出、制作環境がなく、それらを用意して良い作品を作ろうというプロ意識の欠落を露呈しているだけです。
しょうもない映画やテレビドラマに出まくるより、松ケンは、やりがいのある作品に全身全霊かけて打ち込む方が性に合っていると思います。