「昔は腐ったご飯も洗って食べた」 「みのりフーズ」経営者開き直りに「いいかげんにしろ!」の声が殺到
愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業者「ダイコー」が横流しした廃棄食品を不正に転売したとされる「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の実質的な経営者、岡田正男氏(78)の開き直りぶりが、インターネットで話題だ。
みのりフーズからは、カレーチェーン店の「CoCo壱番屋」の冷凍カツのほか、新たに流通大手のイオンやファミリーマート、冷凍食品のニチレイフーズなどの廃棄商品が次々と見つかり、不正転売されたかもしれない商品は108品目にも及んでいる。
■「おかしなニオイがしても何にも思わんけどね」
「すでに消費者の口に入ってるかもしれないのに・・・」「ふてぶてしいにもほどがある」――。インターネットには、みのりフーズの「実質的な経営者」とされる岡田正男氏の暴言に、怒り、呆れぎみの声が多く寄せられている。
囲まれた報道陣に、「開き直り」とも思える発言がこれだ。
「違法性があるとは全然思っていない。タダでもらって売ったのならともかく・・・」
消費者に対しては、
「私ら昔食べる物が無いもんだから腐ったご飯も洗って食べた。おかしなニオイがしてもこどもの頃は平気で食ってた人間ですから。何にも思わんけどね」
たしかに、賞味期限は安心して食べることができる期限を表示しているので、期限が過ぎたからといって必ずしも食品が腐って食べられなくなっているとは限らない。
とはいえ、廃棄処分になるはずの食品を横流しで手に入れたうえ、不正転売した「経営者」に、「腐ってもいない食べ物でガタガタ言うな」などと言われたくはない。
その悪びれる様子もない態度に、インターネットでは、
「じゃあお前が残さず食って処分しろや」
「俺が大丈夫だからみんな大丈夫ってか。いいかげんにしろよ!」
「時代に取り残されたんか? 企業の責任者が言う発言じゃない」
「社長本人も『食中毒になったから騒ぐならわかるけど、何で買った売っただけで騒ぐねん...』としか思ってなさそう」
「お前が食うのは勝手や。それを人様に売るなボケ」
「俺が大丈夫だからみんな大丈夫ってか。いいかげんにしろよ!」
「時代に取り残されたんか? 企業の責任者が言う発言じゃない」
「社長本人も『食中毒になったから騒ぐならわかるけど、何で買った売っただけで騒ぐねん...』としか思ってなさそう」
「お前が食うのは勝手や。それを人様に売るなボケ」
と、怒りが収まらないようなのだ。
■伝票記録なく、いつ、どこに、どれだけ流れたかも不明
みのりフーズは、代表者を含め3人の会社。岐阜県に麺類製造業として届け出ていて、認可を得ているが、認可を申請した代表者は「名ばかり」。実質的に経営していたのが岡田正男氏で、もう一人の社員が岡田氏の指示のもと働いていたという。
岡田氏が、食品衛生上の管理運営にあたる食品衛生責任者の資格を取得していたことから、食品販売を手がけるようになったとみられる。
現在、廃棄食品の詳しい流通経路などの解明に追われている岐阜県によると、岡田氏は商品の入手先については、108品目のすべてを「ダイコーから仕入れた」と話しているものの、いつ、どこで、どのくらいの量を入手したのか、また入手した商品をいつ、どこに、どのくらい売ったのか、具体的なことには「わからない」「覚えていない」を繰り返しているという。
「実際に(伝票類などの)記録が残されておらず、どこまで流通しているのか、消費者が買ったのかも調査中です。現在は残っている商品に記載されている製造元などから一つひとつ確認作業を進めているところ」と説明。岐阜県も手を焼いているようだ。
岡田氏は、岐阜県の調査に「取材陣に囲まれていて、どうにもならない」などとも漏らす半面、メディアから取材でマイクを向けられれば、
「ダイコーから(マルコメ)味噌を仕入れ、弁当屋に売った」
「(ニチレイの商品も)すべてダイコーから仕入れた。賞味期限が切れた物であったと思う」
「(ニチレイの商品も)すべてダイコーから仕入れた。賞味期限が切れた物であったと思う」
などと、しっかりと証言。
報道陣から、「誰かに隠せと言われていた?」との問いには、
「ダイコーから隠せるものなら隠せと指示された」
という趣旨のことを、ペラペラとしゃべっている。
「食の安全」なんてあったものではない。
転載元:J-CASTニュース
【ここから私の意見】
偶に「何故今のタイミングで、その発言を?」と感想を抱くニュースを見聞することがあります。
1月14日、自民党の桜田義孝衆議院議員が、いわゆる従軍慰安婦について「(1950年代に)売春防止法が施行されるまでは職業としての娼婦だ。ビジネスだ。これを犠牲者のような宣伝工作に惑わされ過ぎている」と発言し、後にこれを撤回したというニュースがありました。桜田議員が「慰安婦は職業としての娼婦」という考えを個人的に持つことは、何ら問題ないのです。できれば、次の衆議院選挙で堂々と演説してアピールしてほしいくらいです。しかし、昨年末の日韓合意で慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決される」ことを表明したタイミングで、政権与党の自民党議員から、その発言が出るのは良くないでしょう。自民党執行部からキツく叱られたのか、桜田議員はさっさと発言を撤回しました。その程度の信念で発言したのでしょうか。政治家のくせに軽率な人間という評価だけが残ります。
上記記事の岡田氏にも、同様の感想を持ちます。岡田氏が個人的に腐ったご飯を洗って食べたり、おかしなニオイがしても平気で食べたりするのは、何ら問題ありません。しかし、職業として食品衛生管理に責任ある者が、賞味期限切れで廃棄処分になるはずの冷凍食品を不正転売した事件の当事者となったタイミングで、その発言をするのは良くないでしょう。インターネットで怒りの声が飛ぶのは、発言内容だけでなく、岡田氏の空気の読めなさが原因でもあります。
何でも本音でぶっちゃけて話すのが良いという傾向は、昔から世間に蔓延しています。しかし、時と場合によっては、本音を隠し、大人の建前で話すことも必要だと思うのです。
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