爆笑問題・太田光の安倍晋三首相「バカ」発言について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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安倍晋三首相を「バカ」と連呼 爆問・太田光のラジオ発言が物議醸す

 
コンビ「爆笑問題」の太田光さん(49)が、米軍普天間基地の移設問題で安倍晋三首相について「バカ」などとラジオ番組で繰り返し発言した。太田さんは、以前にも安倍首相を罵倒しているが、今回もネット上でその意見が賛否両論になっている。
 
「ドロ仕合というか、これは完全に沖縄の言っていることが正しいと思う」
 

「総理大臣でもバカはバカでしょ」

 
太田光さんは、ニュースデスクが移設問題で沖縄県と政府との対立が深まっていると指摘したことに、こう心情を吐露した。2015年3月29日放送のTBSラジオ番組「爆笑問題の日曜サンデー」でのことだ。
 
沖縄県が現地を調査できないのはおかしいというのは当然だとデスクが答えると、太田さんは、それにうなづき、いきなり「まず、まずは、安倍っていうバカ野郎は」と切り出した。
 
相方の田中裕二さん(50)が、「総理大臣ですから」と横ヤリを入れると、太田さんは、「総理大臣でもバカはバカでしょ」「私は個人的にバカだと思っていますけど」と意に介さなかった。さらに、翁長雄志知事が政府の閣僚に会いたいと言っているのに会いもしないと批判し、「翁長さんが県知事になったわけだから、じゃあ、あんたたちは選挙っていうことの意味を全部無効にするのか、っていうふうに捉えられてもしょうがないよね」と漏らした。
 
菅義偉官房長官は予算の審議が終わったら会うと言っているとデスクが説明すると、太田さんは、厳しい口調でこう意見を述べた。
 
「でも、それ散々無視してきた経緯は、沖縄県民もみんな見ているわけですよね。だから、そんなのは言い訳っていうか、言い逃れに過ぎないっていうのは、子供だって分かるし、ましてや幼稚すぎるよね、やってることが」
「安倍っていう男のやっていることは、幼稚すぎると思うんだよね。何か自分の都合の悪くなったら会いませんみたいなことは、いくらなんでもバカにしすぎなんじゃないの」
 

同じ番組で、過去に何度も安倍首相を罵倒

 
そのうえで、太田光さんは、安倍首相にこう苦言を呈した。
 
「で、要するにあの人は、じゃ国を守りたい、日本を取り戻したいっつうんだったら、沖縄を取り戻せってオレは思うし、なんで日本を守らないの。沖縄は日本ですよ。何で日本を守らないの?あのバカは」
 
これに対し、田中裕二さんが「ということで、バカは言い過ぎましたけども」とフォローしたが、太田さんは、「言いすぎてねえよ!ちっとも」と反論していた。
こうした発言内容がニュースサイトでも紹介されると、ネット上では、様々な声が出て論議になった。
 
賛同する声としては、「実に真っ当な批判」「よくぞ言った」「こうやってちゃんと考えて、しっかりモノを言う芸人がいることは大きな救いだ」といったものがあった。一方で、非難する声も多く、「公共の電波を私物化するな」「どっちが幼稚なんだか」「時の権力者をけなしておけば俺インテリみたいに思ってるバカ芸人」などの書き込みも相次いでいる。
 
太田さんは、同じラジオ番組で安倍首相を批判する発言を過去にも何度かして、物議を醸していた。
 
13年4月の放送では、閣僚の靖国神社参拝を巡る安倍首相の発言について、太田さんは、「あまりにも幼稚だし、ヒステリックだし、子供だよ」と非難した。また、14年3月の放送では、フジテレビ系「笑っていいとも!」での安倍首相の発言について、「クソ面白くもなんともねえトークしやがって」と悪態をついていた。
 
最近では、15年1月放送のTBSラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが安倍首相を批判したともされたことについて、「あれをなぜ安倍政権批判と思うのか」と桑田さんを擁護する意見を述べている。
 
転載元:J-CASTニュース
 
【ここから私の意見】
 
バカに対してバカと教えてあげることは、相手にバカを自覚させ、その改善を促すことで、時として親切な行いとなることがあります。しかし、バカは自分がバカだと認めたがらないので、トラブルが生じやすいものです。だから、私はバカにバカと目の前で言うことは極力避けます。処世術の一種です。
 
ところで、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『リア王』では、主人公リア王の傍に道化師がいます。道化師は皮肉に満ちた物言いによって、リア王の内にある真実を突きます。同作を翻案した黒澤明監督の映画『乱』では、ピーター(池畑慎之介)が演じた役です。
 
道化師の存在は、古代エジプトまで遡るそうです。王は身近に道化師を置き、自分や周囲の人物を笑い者にすることを許していたそうです。権威となった自分を冷静に客観視するため、又は道化師の冗談を許容することで、自分の度量の大きさを示すためだったのでしょう。即ち、道化師の存在を許さない王は、自分のバカを冷静に客観視できず、冗談を許容できない器の小さな愚者だということです。とても為政者の資格があるとは思えません。
 
側近や支持者は、王のそんな有様に対し、それとなく助言するものです。自国の繁栄を願う賢こき者であれば、当然の行いです。しかし、側近や支持者も道化師の存在を潰そうとするならば、これは皆揃ってバカです。バカな為政者に集まるバカの群れです。
 
勿論道化師であれば、全ての発言が許容されるということはありません。やはり辛辣だけど笑ってしまう芸でなければなりません。感情的に青臭い意見を言うのは、まだ道化師=芸人として未熟な証拠です。より精進して、皆を笑わせ、玄人を唸らせる名人芸の高みにまで達してほしいものです。
 
以前から、悪政を続ける安倍首相を支持する自民党サポーターとか、いわゆるネトウヨの熱意に疑問を感じます。安倍政権に対する論理的な批判を大きな声で非論理的に封殺し、その暴走を放置するのは、真の愛国者とは思えないからです。
 
安倍首相に媚びておけば、日本という国が「沈没」した時に、「アベの方舟」によって自分たちは救済されると期待しているのでしょうか? 大丈夫ですか? 「アベの方舟」は、政財界にいる安倍首相のおともだちで満席らしいですよ。フリーターやニートなど貧乏人の席なんて、初めから用意していないようですよ。
 
やがて日本が「沈没」した時、溺れ死ぬ日本国民を尻目に、「アベの方舟」は、船長が「じっちゃんの名にかけて!」と勇ましく吠えるとともに、「岸」に向かって船出するのでしょう。