日本の移民政策について思う | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

曽野綾子が産経新聞で書いたコラムが、「アパルトヘイト政策を容認するものだ」と国内外から批判と抗議を受けました。曽野側は言い訳と弁護に追われているようです。物書きで飯を食っている身分なら、誤解なきよう言葉に慎重になるべきだと思います。言葉に慎重ではない物書きは、腐った魚を売る魚屋と同じです。プロ意識を疑います。
 
この件により日本の移民政策が注目されています。東京五輪を控えての建設ラッシュのため、土木建築業で人不足だとか、高齢化社会のため、介護職で人不足だとか、更に少子化で労働人口が減少しているとかで、海外からの移民の必要性が主張されています。政府も移民政策に積極的です。生活保護受給世帯や失業率の現状を見ると、移民よりも日本人に仕事を与える施策を優先すべきではないかと思いますけど。
 
それでも政府が移民政策を促進した場合、将来ある問題が発生します。「在日」問題です。短期就労ならまだしも、長期就労となる場合、その移民が日本で家庭を築くことは大いに有り得ます。彼らが母国の国籍を維持したままならば、彼らやその家族は、在日外国人という扱いになります。「日本国籍に帰化すれば良い」と簡単には言えません。逆の立場で考えてみてください。自分の愛国心は守るが、他人の愛国心は蔑ろにするのは、理性的な態度ではありません
 
移民の子孫が日本帰化をしなければ、「在日」のレッテルを貼られて生きることになります。彼らは日本国家が法で強制することなく、自発的に価値観や生活様式の近い者同士でコミュニティを構成するでしょう。現在の中華街やコリアンタウンと同じです。そして、彼らの母国が政情の変化により、日本との関係が悪化したとき、「国へ帰れ!」と醜悪なヘイトスピーチを浴びせる、恥ずべき日本人が現れます。歴史は繰り返されます。
 
安倍首相は移民政策に積極的です。その安倍支持者には、愛国心溢れるあまり、在日外国人に対し、街頭やネット上で排外的な罵詈雑言を撒き散らす、いわゆるネトウヨが多くいます。言動や行動が矛盾していませんか? 移民政策を進める安倍首相に反対し、将来の「在日」の芽を摘むのが一貫した態度ではないですか?
 
やっぱりネトウヨは脊髄反射レベルの思考しかできないバカなのかな?