
父親に結婚を反対されて家を飛び出した大富豪の娘エリーは、ニューヨーク行きのバスで失業中の新聞記者ピーターと出会う。最初は反発しあっていた2人だったが、旅を続けるうちにいつしか惹かれ合うようになり……。1934年度アカデミー賞の主要5部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚本賞)を独占したロマンティック・コメディの大傑作(映画.comより引用)。1934年公開作品。監督はフランク・キャプラで、出演はクラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール、ウォルター・コノリー。
ロードムービー的な作品です。夜行バスでの旅は『バス停留所』でも見ました。アメリカではポピュラーな交通手段なのでしょうか。日本でも夜行バスの利用者は多いですが、映画やTVドラマになりにくそうな題材です。演者の動きやカメラアングルが限定された空間で、台詞は小声となると、演出が難しそうだからです。
クラーク・ゲーブルの伊達男ぶりが格好良いです。口髭がトレードマークの伊達男俳優は少ないですね。チャールズ・ブロンソンやバート・レイノルズは、キャラクターが違います。スティーブ・ブシェミ、ジョン・ウォーターズも違います。日本だと、若い頃の藤竜也が一番近いでしょうか。大泉滉や志賀勝は違います。大竹まこと、なぎら健壱、稲川淳二、水野晴郎も違います。
令嬢と新聞記者の逃避行という題材は、『ローマの休日』に似ていますが、本作が先行しています。後世の作品に影響を与え、模倣されるマスターピースとの出会いがあるところに、古い映画を観る楽しみがあります。
★★★☆☆(2015年1月10日(土)DVD鑑賞)
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