チョビひげは、ヒトラーに扮して安倍首相を揶揄? サザン桑田突飛パフォーマンスに憶測飛ぶ
31年ぶりに紅白に出演した人気バンド「サザンオールスターズ」の突飛なパフォーマンスが、ネット上で論議になっている。
サザンについては、NHK紅白歌合戦に出演するかが直前まで伏せられ話題になった。結局、年越しライブの中継という形でサプライズ出演を果たし、会場の横浜アリーナは大いに盛り上がった。
■紫綬褒章をライブ中にファンらに披露
そこで、リーダーの桑田佳祐さん(58)は、冒頭から別のサプライズを持ち出した。「ピースとハイライト」の曲を披露する前のパフォーマンスとして、ちょびヒゲを付けた姿で登場したのだ。
さらに、紅白には中継されなかったものの、ネット上に投稿された写真によると、桑田さんは、2014年11月に授与された紫綬褒章をライブ中にファンらに披露した。真偽ははっきりしないものの、桑田さんはそこで、お尻のポケットから褒章を取り出したうえ、何かつぶやいたともされている。
サザンを巡っては、13年8月のライブで新曲「ピースとハイライト」を披露したとき、後方の大画面で「在日特権を許さない市民の会」と「レイシストをしばき隊」が小競り合いをする映像を流して物議を醸した。根拠はなかったものの、サザンがしばき隊の肩を持っているのではとの憶測が飛んでいた。
こうした経緯もあって、ちょびヒゲは、ヒトラーに扮して、安倍晋三首相を揶揄しているのではないかとの憶測もネット上で出た。実際、「ピースとハイライト」の歌詞には、「都合のいい大義名分(かいしゃく)」というフレーズがあり、これが安倍内閣による「解釈改憲」を指しているのではという声もある。さらに、「ピース=平和」と「ハイライト=極右」と対比させている、といった指摘もあった。
紫綬褒章をライブ中に持ち出すなどしたことに対しても、批判の声が上がっている。
サザンについては、NHK紅白歌合戦に出演するかが直前まで伏せられ話題になった。結局、年越しライブの中継という形でサプライズ出演を果たし、会場の横浜アリーナは大いに盛り上がった。
■紫綬褒章をライブ中にファンらに披露
そこで、リーダーの桑田佳祐さん(58)は、冒頭から別のサプライズを持ち出した。「ピースとハイライト」の曲を披露する前のパフォーマンスとして、ちょびヒゲを付けた姿で登場したのだ。
さらに、紅白には中継されなかったものの、ネット上に投稿された写真によると、桑田さんは、2014年11月に授与された紫綬褒章をライブ中にファンらに披露した。真偽ははっきりしないものの、桑田さんはそこで、お尻のポケットから褒章を取り出したうえ、何かつぶやいたともされている。
サザンを巡っては、13年8月のライブで新曲「ピースとハイライト」を披露したとき、後方の大画面で「在日特権を許さない市民の会」と「レイシストをしばき隊」が小競り合いをする映像を流して物議を醸した。根拠はなかったものの、サザンがしばき隊の肩を持っているのではとの憶測が飛んでいた。
こうした経緯もあって、ちょびヒゲは、ヒトラーに扮して、安倍晋三首相を揶揄しているのではないかとの憶測もネット上で出た。実際、「ピースとハイライト」の歌詞には、「都合のいい大義名分(かいしゃく)」というフレーズがあり、これが安倍内閣による「解釈改憲」を指しているのではという声もある。さらに、「ピース=平和」と「ハイライト=極右」と対比させている、といった指摘もあった。
紫綬褒章をライブ中に持ち出すなどしたことに対しても、批判の声が上がっている。
「『サザンは反日』 全く意味が分かりません...」
「反日サザンかよ」「おちゃらけて軽く扱っていいものと悪いものぐらいの区別つかないのか」といったもので、ライブを中継したNHKにも批判が出ている。
中には、「サザンは湘南茅ヶ崎のイメージダウン」などとして、「サザンビーチちがさき」の呼称を改めるよう神奈川県茅ヶ崎市に働きかけることを呼びかける向きもあった。
もっとも、こうした批判には、疑問を呈す声も多い。
「明らかに単なる平和を歌った歌だったのになんで怒ってるんだ?」「『サザンは反日』 全く意味が分かりません...」「サザン最高!茅ヶ崎、湘南がまた好きになった」
元日テレディレクターで法政大教授の水島宏明さんは、ハフィントンポストへの1月1日付寄稿で、「ピースとハイライト」の曲について「日本では珍しい平和へのメッセージソング。その歌詞の意味を改めて噛み締めたい。歌ったサザン、そして放送したNHKの勇気が伝わってきた」と評価した。
サザンに揶揄されたとも言われた安倍晋三首相も、年越しライブの前ではあるものの、14年12月28日に昭恵夫人とともに横浜アリーナでのライブを鑑賞している。報道によると、「爆笑アイランド」の曲で桑田佳祐さんが「衆院解散なんてむちゃを言う」などと替え歌を披露し、安倍首相も身をのけぞらせて驚いたというが、ライブ後には「楽しみましたよ」と報道陣に感想を話していた(Yahoo!ニュースより)。
中には、「サザンは湘南茅ヶ崎のイメージダウン」などとして、「サザンビーチちがさき」の呼称を改めるよう神奈川県茅ヶ崎市に働きかけることを呼びかける向きもあった。
もっとも、こうした批判には、疑問を呈す声も多い。
「明らかに単なる平和を歌った歌だったのになんで怒ってるんだ?」「『サザンは反日』 全く意味が分かりません...」「サザン最高!茅ヶ崎、湘南がまた好きになった」
元日テレディレクターで法政大教授の水島宏明さんは、ハフィントンポストへの1月1日付寄稿で、「ピースとハイライト」の曲について「日本では珍しい平和へのメッセージソング。その歌詞の意味を改めて噛み締めたい。歌ったサザン、そして放送したNHKの勇気が伝わってきた」と評価した。
サザンに揶揄されたとも言われた安倍晋三首相も、年越しライブの前ではあるものの、14年12月28日に昭恵夫人とともに横浜アリーナでのライブを鑑賞している。報道によると、「爆笑アイランド」の曲で桑田佳祐さんが「衆院解散なんてむちゃを言う」などと替え歌を披露し、安倍首相も身をのけぞらせて驚いたというが、ライブ後には「楽しみましたよ」と報道陣に感想を話していた(Yahoo!ニュースより)。
【ここから私の意見】
初めに言っておきますが、私はサザンオールスターズおよび桑田佳祐の三十年近いファンです。意見にバイアスがかかっていることをご了承ください。
サザンの紅白パフォーマンスに賛否両論の声があるようです。特に批判の声の方にいっておきますが、サザンオールスターズはこういうバンドで、それを多くのファンが支持してきたのです。権威を茶化すパフォーマンスは、デビュー当時からのお家芸です。サザンとしての紅白歌合戦出場が31年ぶりなのは、「チャコの海岸物語」で出場した時に、国民的歌手、三波春夫を茶化すパフォーマンスをしたからです。自身のシベリア抑留体験から、保守的政治活動に協力的だった三波春夫を茶化すのは、ネット社会の現代だったら、大騒ぎでしょうね。
政治的メッセージのある曲は、アルバム『Southern All Stars』あたりから、アルバムに1曲程度は入るようになっています。桑田ソロ名義だと、もっと多くなります。今回の件で問題となっている「ピースとハイライト」は、1年以上も前に発表された曲です。批判派(ネット右翼)が騒ぐのは今更という感があります。発売元のビクターエンタテインメントに事前サイバーテロ攻撃でも仕掛ければ良かったのに(それだと北朝鮮と同レベルになりますが)。批判派(ネット右翼)は情報弱者ですか?
ミュージシャンが政治的メッセージを歌うのは、昔からの伝統です。海外だとボブ・ディラン、ジョン・レノンが、日本だと高田渡、忌野清志郎が思い出されます。サザンが歌ってもいいじゃないですか。社会が多様化・複雑化しているのだから、ミュージシャンが多様な歌を歌っても、それを否定することはできません。それは、音楽という表現行為の可能性を狭める愚かな行為です。お国のためにならないものを規制する、戦前戦中の検閲制度のようです。
紫綬褒章をネタにすることは、受章が決定した時点で、東スポが予想していました。これまた騒ぐのは今更という感があります。このパフォーマンスに対し、お下劣だの破廉恥だのという批判があります。でも、誰に褒章を授与するかを実質的に決定するのは、天皇陛下の御意志ではなく、政府ですよね。桑田がどんなお下劣な歌を世に出してきたか、どんな破廉恥なパフォーマンスをしてきたかを、政府は事前調査した上で選考したのですよね。支持率上昇のためか、政治的問題の目眩ましのためか分かりませんが、天皇陛下の権威を政治的利用した政府こそ、お下劣で破廉恥ではないですか。
それにしても、批判派(ネット右翼)の騒ぎぶりは滑稽です。彼らが支持する安倍首相は目の前で自分がネタにされても激高せず、ライブの感想を余裕綽々と述べています。政治家は茶化されるうちが花ということを分かっています。それに比べ、ちょっと突っつかれたら、ヒステリックに大騒ぎし、執拗に「反日」というレッテル貼りをする連中の醜悪なこと。こんな程度の低い連中に支持される、安倍首相の今後が気になってしまう今日この頃です。