毎年大晦日にNEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL(以下、NYWRF)というイベントが開催されます。

シェケナベイベー!(37thパンフレットの表紙より)
このイベントは、内田裕也が「打倒!NHK紅白歌合戦」をテーマとして、1973年12月から開催されています。参加メンバーは、白竜、シーナ&ザ・ロケッツ、カイキゲッショクらが常連で、故人ではジョー山中、桑名正博、安岡力也が常連でした。常連以外では、ビートたけし、原田芳雄、宇崎竜童(ダウンタウンブギウギバンド)、沢田研二、本木雅弘、キャロル(矢沢永吉、ジョニー大倉)、サディスティックミカバンド(加藤和彦、高中正義、高橋幸宏)、RCサクセション(忌野清志郎)、西城秀樹、アナーキー、あぶらだこ、ルースターズ、ザ・ロッカーズ(陣内孝則)、PANTA(頭脳警察)、BOØWY(氷室京介、布袋寅泰)、RATS&STAR(鈴木雅之、田代まさし、桑野信義)、スターリン、松田優作、JAGATARA、つんく♂など素晴らしい顔ぶれが参加してきました(全出演アーティストはこちらで)。
プロデューサーである内田裕也は、近年になって、そのブッ飛んだキャラクターが若い世代にも浸透してきましたが、昔からずっと変でブッ飛んでいました。すべての奇行をロックンロールの一言で片付けてしまいます。常に反抗的で、誇大妄想を語り、女の扱い方が下手な内田裕也は、元祖中二病と言えます。69+6歳にして中二病です(保護者は妻の樹木希林)。年季が入りすぎています。こんな人物は、なかなか存在しません。内田裕也は人生をステージにしてロックしています。
私は5年前にNYWRFを生で見に行っています。

その時のパンフレットの裏表紙です。
参加アーティスト以外にも、『おくりびと』の滝田洋二郎監督がステージで紹介されたり、ロビーで近田春夫を見かけたりしたのが記憶に残っています(ちなみに滝田監督の一般映画デビュー作は、内田裕也主演の『コミック雑誌なんかいらない!』です)。
今年も東京は銀座の博品館劇場でNYWRFが開催されます。かつて大晦日には、「PRIDE男祭り」や「イノキ・ボンバイエ」といった格闘技イベントがありましたが、NYWRFこそ「元祖男祭り(女性アーティストも参加しますが)」で「ウチダ・ボンバイエ」なのです。ぜひ生で見てほしいイベントですし、見に行けなくても、年明けにフジテレビ系列の深夜でダイジェスト版を放送する予定ですので、そちらをご覧ください。
NYWRFを見ずして年は越せません!
42nd YUYA UCHIDA PRESENTS NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL
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