【映画評】イースタン・プロミス | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴ・モーテンセン&デヴィッド・クローネンバーグ監督が、ロンドンを根城に暗躍するロシアンマフィアの犯罪を描いたサスペンスドラマ(映画.comより引用)。2008年公開で、他の出演はナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル。
 
クローネンバーグ監督と言えば、『ザ・ブルード/怒りのメタファー』や『ザ・フライ』を観たので、グロ専門監督という印象があります。本作でもグロ描写は幾らかあります。喉元を掻き切って殺害するシーンや、死体の指を切断するシーンです。それでも過去の作品に比べれば、グロ控え目という感じです。
 
舞台がロンドンだから、天候はいつも曇天で、道路は湿ってばかりいます。その上、切られた喉元から流れ出る血がドロッとしており、フィルムが湿り気を帯びているという形容がふさわしい映像になっています。これがクローネンバーグ監督独特の映像感覚なのでしょう。
 
モーテンセンが演じるニコライは、その正体を知ると、やりすぎなプロフェッショナルです。その極致はサウナでの全裸ファイトに現れています(だから、本作はR18指定なのでしょうか)。そして、その役を演じたモーテンセンもまた、役者としてプロフェッショナルだと思います。
 
本作は、マフィア物という、ありがちな題材でありながら、監督と主演俳優の個性が刻印されることで、ありがちではない作品になっています。
 
★★★☆☆(2014年11月24日(月)DVD鑑賞)
 
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Yahoo!ブログ「多趣味で週末は多忙」http://blogs.yahoo.co.jp/hi6chan2001/55894698.html
 
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