濾過の話と水質メンテナンス(後編) | daikiのディスカスブログ

daikiのディスカスブログ

日々の観察を大事にし、経過や変化を記録。

これまで主に濾過装置のメンテナンスについて書いて参りましたが、最後は水換えです。



①濾過に頼り、水換えを抑える。
②濾過と水換えの両方に頼る。

③そして極力、濾過に頼らずに全換水。


餌の回数と量が、極めて多い時期ならば③の方法も良いと思います。

中編でお伝えした通り、濾過装置のメンテナンスをしっかり行えていれば、ディスカスの体調変化も波がなく順調に育っていくと思います。

しかしながらリスクはゼロではありません。

今回お話しする方法は、そのリスクさえも極力ゼロにするものです。



体力が続くのであれば、毎日の全換水によるアンモニアの除去。

正直、大変ですが、拒食を招くリスクが1番少ないです。

最後にこんな方法もあるという事で参考に書いて参ります。


私がする水換えに関しては、他の方から見ると、かなり雑だなって思われるかも知れませんが、

・稚魚〜幼魚(5cm越えるまで)は毎日魚が横になるくらいまで、ほぼ全換水。


・幼魚〜若魚(5cm10cm越えるまで)は個体の様子を見ながら70%80%程度の換水をしています。


それじゃあ、バクテリアも定着しないのでは?

その通りです。うちではこの時期だけは、この水替え方法なので、濾過装置やバクテリアも必要としてないかもしれません。


ちなみに、若魚サイズ(10cm越え)からは、

30%50%で、2日に1回にしてます。ここからは濾過装置、バクテリアを頼りにしてます。




幼魚〜若魚サイズまでは体型を作り上げるのに、とても大切な時期です。うちでは、餌の量を成魚サイズ(15cm前後)と比べて、2倍〜3倍近く与えます。

ご存じの通り冷凍赤虫やハンバーグは、水に溶かすとめちゃくちゃ汚れます。

当然ながらそんな餌を1日に沢山の量を与えてたら、すぐに飼育水は汚れてしまいます。


本来ならここでバクテリアの出番です。
(前回の話になってきます。)

好気性バクテリアの環境が出来上がった水槽であれば、分解してくれて、ディスカスに無害な環境に整えてくれます。

(有害なアンモニア、亜硝酸を比較的無害な硝酸塩などに分解)


しかしながら、バクテリアの状態は目に見えませんし、濾過槽にヘドロが溜まってる事も毎回確認は難しいです。また餌の消費も激しいことからヘドロの溜まるスピードも早いです。


濾過のメンテナンスをするタイミングを間違えれば、たちまち嫌気性バクテリアが発生します。無害だった硝酸塩を亜硝酸、アンモニアに再分解し、ディスカスのエラ・体表にまとわりつき、調子を崩します。

一気に逆転し悪循環に変わってしまいます。




10cmを越えた若魚、それ以上の成魚サイズであれば、少しくらいメンテナンスのタイミングを間違えても平気ですが、

稚魚〜幼魚であれば、リカバリーは簡単ではなく一日に23匹ペースで死んでいきます。

幼魚の食欲は物凄く、餌の消費も激しいからこそ、この落とし穴が待っています。これが俗に言うハンバーグシンドロームだと私は考えます。



…これが怖いんですね。

ディスカスを一度やめた5年前は、稚魚がたくさん生まれても3ヶ月以内に全滅がほとんどでした。恥ずかしい話、原因も分からずにモチベーションが下がる毎日でした。


前回の記事にも書きましたが、良いディスカスを作り上げていきたいので、この問題にメンテナンスで回避していくよりも、

大変な作業かとは思いますが、毎日ほぼ全換水と言った、そもそもバクテリアに頼らない選択もあると言う事です。(あくまで私の場合です。)



全換水ー

まずは水を抜く前に水槽面やエアーチューブ、ヒーターなどに付着したヌメリ(タンパク質の固まり)を取り除きます。


注水は水温を30℃に設定した水道水をマーフィード、ホースに繋ぎ、直接水槽に入れていきます。ホース先のシャワーヘッドは水圧の強いやつで。うちのだと「ジェット拡散」です。


夏場の気温が高い日が続いたり、大雨の後などは浄水場で薬品を多く投与されます。

水道水の状態が悪い場合は、注水後、隅に固まったり、ヒレをたたむこともあります。そんな時はアクアセイフを添加しています。

添加して数分後には何事もなかった様に餌くれダンスしてくれるはずです。


一貫して言えることは体型の良いディスカスを育てるための飼育方法という事です。

幼魚時の食欲は本当に無尽蔵です。それが故に突然の落とし穴もあります。大変なのはこの時期だけ!と考えて。

成魚までいけば、その努力の成果が魚体に表れるはずです。その瞬間は達成感に溢れ、最高の時間になるでしょう。

是非参考にしてください。


 

最後に、全換水する場合は必ず温度を合わせた水道水をマーフィードを通し、尚且つ曝気した水を。

間違えても注水した後からカルキ抜きや温度合わせは禁物です。私も初心者の時はこれで全滅してますので、、!


以上3部に渡って、私なりに、経験をもとに書きました。ディスカスでお困りの際はコメント欄での質問も受け付けます。あくまで個人の意見であり、ディスカスに絶対の正解はありません。これも一つの参考にして頂けたらと思います。




ーー最後にお知らせですーー

ディスカスの販売も始めました。気になる方はメッセージかコメントください。m(_ _)m

1人でも多くの方が、趣味としてディスカスを選んでもらえる事を願ってます。