前回の記事では前置きが長くなり、肝心の本題へいきませんでした。
今回はその続きと濾過器(スポンジフィルター)のメンテナンス方法について書いて参ります。
さて、前回は「病気の前に、まず環境を疑う。」と述べました。
魚の症状は病気でない限り、ほとんどは餌やフンから出るアンモニアや亜硝酸が原因であり、これらを比較的無害な硝酸塩に分解してくれるバクテリアの崩壊か、そもそも出来上がってない不安定な状態だと考えます。
個体の様子が変だと感じたら、まずは濾過装置の見直しが必要です。
例えば現在使用しているフィルターがスポンジなら、水槽から取り出す前に一度、スポンジを掴みギューっと力を入れて、パッと離した時、スポンジの戻りが遅ければ中にヘドロが溜まってますし、戻りが早ければ、まだメンテナンスしなくて良いと思います。
また、一度に濾過掃除をするとバクテリアの再定着が遅れるので、隔週でメンテナンス時期を決めてローテーションで一つ一つ交代で行う方法もあり、こちらの方ががリスクが少なく良いとおもいます。
2週間に一度、スポンジを1つ抜き出し、水洗いします。翌々週は別のスポンジを、その次の翌々週はまた別のという感じで、4つのスポンジを2ヶ月で一周するように洗います。
水洗いのやり方は、
飼育水を張ったバケツの中でギュッギュっと揉みます。スポンジに溜まるヘドロは外側ではなく内側に溜まります。
なので軽くではなく握り潰すように強く揉んで下さい。たちまちスポンジから出たヘドロで、バケツの水が茶〜黒色になります。これを薄い茶色になるまで繰り返します。(麦茶くらい?)
その通りです。だからこそ、一度に全部行うのではなく、タイミングを決めてローテーションで行った方が良いと思います。
そして先ずはヘドロを吐き出さなくては、いくら経っても酸素供給が不可欠な好気性バクテリアは定着しません。ヘドロがたまった嫌気性バクテリアが溜まった水では前回の記事に書いた通り、水も魚も死にます。
ここまで書いたのが普段のメンテナンス。
もしメンテナンスのタイミングを間違えて、アンモニアや亜硝酸が検出されるようになったら、どうするか。
迷わず全換水を行なってください。物理的に水槽から排出させます。
魚が横になるくらい水を抜き、新水を曝気しながら注水していきます。うちでは溜め水は使用せず温度設定した水道水を直接マーフィードにつなげ、シャワーヘッドをジェットにして水槽面に内側に水をぶつけるようにして入れます。(魚に当たらないように。)こうする事で注水と同時に曝気出来ます。
シャワーに回すと、水圧が弱く満水後の水槽面を見ると気泡がついてることがあり、これはNGです。
最後にバクテリアの元を入れて、その日は水温を30℃以上にし餌は止めます。隅に固まってた個体は、翌日には餌くれダンスをしてくれるはずです。
ちなみに、私が使ってるのはジクラのバイオセレウスです。
一日でスポンジに定着して翌日にはアンモニア、亜硝酸が検出されなくなるので、おすすめです。
( 使う時は必ずスポンジのヘドロを全て取り除いてからです。そうでないと意味がありません。バクテリアの元を使う時は崩壊させてしまった時だけ。リセット時です。)
バクテリアの元って沢山の種類があって中身なんて分かりません。怪しいのも多く、私もいくつか試してみて失敗したこともありました。こういう情報もマニア発信で、正直に伝えていけたらなと思います。
↑の写真の様なエアーの泡切れが良く、ガラスの向こう側がハッキリ、クッキリ澄んで見える感じです。魚が浮いてる様な、とも言えます。これを目指しましょう。
バクテリアを使う水槽では、
魚を飼うというより、バクテリアを飼うような感覚です。バクテリアを完璧にコントロールできれば魚のトラブルは皆無です。(…それが難しいんですけどね(^^;))
今日は以上です。
次回、我が家の幼魚〜若魚時における水替え方法とバクテリアに頼らない飼育についてお話しします。
今まで書いた事と180度違うじゃん…。
まあ、これは、これで。笑
餌を大量に消費する幼魚〜若魚時だからこそ行うメンテナンス方法について書いて参ります!m(_ _)m