今日は「コンプレックスは個性である」というお話をします。
実は、私のお教室に来る生徒さんの中にコンプレックスを抱えて体験レッスンに来る人が多いです。
【声】自体のコンプレックス、容姿や性格のコンプレックス、さまざまです。
ある生徒さんは、学生の頃から何をやるにも人より遅く、同級生からは「のろま」というような扱い。実は非常にしっかりした思考を持っているのに、ふんわりした雰囲気のせいか、
「もっと自分を持った方がいい」
など言われてきたらしい。そして今も職場で、残業をしなくてはタスクが終わらず、一生懸命に働いている。しかし、上司は「残業するな!」の一言。
そして、彼女の服装(服装自由出勤の制服での仕事)に「あなたは常識がない」とか、仕事上でも「あなたは変わってる」という言い方をするらしい。
この生徒さんのレッスンを数年している私には、確かにこの生徒さんがゆったり伸びるタイプであることを知っている。
なんでもそうだけど、レッスンについては伸びるスピードは個人差があるんです。中にはあっという間に声が出て楽譜も読めるからスイスイ歌えちゃう生徒さんもいれば、なかなか声帯を使う感覚が掴めなくて、歌うに至らない生徒さんもいます。
ですが、誰一人劣等生はいません。
それぞれの個性なんです。
例え、学びが遅くてもそれは個性。早いのも個性。人間は一人として同じじゃないんです。
背が高いのも、背が低いのも、目が小さいのも、目が大きいのも、太っているのも、痩せているのも、全部個性です。
先に話題にした生徒さんは、自分が人よりなんでも遅いことにコンプレックスを感じていたようです。
「先生、ゆっくりかもしれないですし、すぐに覚えられないかもしれないですけど、一生懸命頑張るので宜しくお願い致します」
そう言ってきました。
何を言ってるの!あなたが一生懸命で、人より努力家であることを私は知っている!はっきり言ってその上司の人なんかより、あなたに真剣に向き合ってきているのだから。
それにしても。
そりゃあね、残業しないでってのは会社の勝手な都合で、そう言うのも理解できる。
しかしね、どんな作業で何故時間がかかるのかを確認もせずに頭ごなしに「残業するな!」というマネージメント能力の無さに呆れる。
私がその立場にいたら、作業の内容とやり方を確認する。その上で、無駄な動きがないかチェックして、時短できる方法を【一緒に】考える。私の考え方、仕事のやり方のポイントを教えれば、そこから学んでいくはずだから。
部下を育てる、マネージメントする立場だからこそ、平より高いお給料頂くわけでしょ?頭ごなしに会社の方針だけ叩きつけるのはマネージメントではない!
ということを生徒さんに話しました(笑)残念な上司ですねって話。こうやって人財(人材)のいいところ、伸びるところを無視して伸ばしてくれないわけだ。
私は商社のサラリーマンやってた頃、作業が非常に早かった。でもね、テキトー(笑)だから凡ミスなんてちょいちょいあった。ぶっちゃけ仕事マジメじゃなかったんで(笑)とにかくとっとと仕事終わらせてとっとと帰って音楽のことやりたかったし。
それに比べて、この生徒さんは作業に時間をかけても、一つ一つ間違いがないように丁寧な作業をする。私だったらこの生徒さんのような社員を歓迎する。私みたいな社員やだ(笑)
人間はコンプレックスの塊だと思います。私も山ほどコンプレックス抱えてますし。でもね、コンプレックスをコンプレックスと感じるよりも、それは個性だと捉えながら、もし、自分を変えたいと思うのであれば一歩踏み出せばいいんだと思うの。
「声がコンプレックス」という生徒さんがいます。それをコンプレックスではなく、その音色の声が個性的で素晴らしいのだと感じてもらえるようなレッスンをしたいです。
【コンプレックスは個性!】引け目を感じる必要なんてないんですよ!!
もし、そのコンプレックスが【声】や【自分に自信がない】ということならば、一緒に克服しましょう!
【声】が輝くように出れば、自信がつきます!当教室では、発表機会が多いので【実戦力】がついていきます!