コンクールを受けようとお考えの方へ。
コンクールとは、つまり審査員の【好み】で結果が決まります。
歌に関して言えば、発声についても審査員の好み(自分がこうだと考えている発声)で審査されるし。
歌い方は、日本の殆どのコンクールで楽譜通りじゃないとどんなに表現力があっても高い評価は得られない気がします。つまり、日本の声楽がベース。
これは、ピアノに於ても同じです。
海外のコンクールでトップの成績を持つピアニストであっても、なんと!日本のコンクールで予選落ちすることがあるんです!
ビックリしませんか?
そもそも西洋音楽はヨーロッパが発祥地ですから、ヨーロッパで評価が得られれば日本でだって当然トップかと思いますよね?
そうとも限らないんです。
むしろ大きなコンクールの場合、審査員がプロフィールを見て、自分の気に入らない先生に師事してたら落とすとか、自分の母校や門下を贔屓するというのは珍しくないわけです。そして当然『袖の下』システムは起きているでしょうね。
それでは、真面目に音楽を勉強してきた人や、素晴らしい感性を持った人は評価されないのでしょうか?
いいえ。当然皆さんは評価されるべきなんです!
だからこそ、受けるコンクールは考えなくてはなりません。
上記のような大きなコンクールではない、小さなコンクールは、演奏者を評価します。その人の師事する先生や、出身校ではなくて。少なくとも、私が審査員を行うコンクールでは、演奏自体を評価します。
大きなコンクールをどうしても受けたい場合にはどうしたらいいか?
あらかじめ審査員が好む演奏の仕方を研究していくこと、楽譜に忠実に演奏すること、審査員と敵対しない先生につくか、先生の名前を伏せること。
そのようにワタクシ個人は思います。
色々なコンクールを受けてきた音楽家たちと話したすえに思うことで、必ずしもそうではないかもしれませんが、少なくとも『○○コンクール1位』という方の全てがその実力ではないですし、ましてコンクール入選だったような方がそこ止まりではないと思うからです。
今回は多少の偏見がある内容かもしれませんが、私一人の意見ではありません。事実、良くも悪くも実力とは裏腹なプロフィールを持った人が山ほど溢れているので。
賞をとりやすい公平な目線のコンクールを受けたい!
と思う方は、こちらへ
第3回AJIAA国際音楽コンクール