「野宮真貴、デビュー30周年」という節目を改めて言われますと
はあ。私も歳をとったものだな。という気に改めてさせられます。
「30 ~Greatest Self Covers & More!!!」というアルバムが先日発売されました
懐かしい曲の現代解釈。そしてまた次の30年も携えるべき名盤であります。
曲順を見てから、これは買わねばならぬといきり立っていたものの
アマゾンやitunesで買うのもまた味気ない・・・と思い立ち
会社へ寄る都合もあったので
今日、まさに10年以上ぶりに名古屋栄のHMVへ行ってきました。
以前張ったこんなニュースもあったほどで
旗艦店であった渋谷もすでに閉店。名古屋はどうだろうと思ってたものの
きょうびのCDショップの衰退っぷりには、目を覆う惨状でありました。
リアーナの「we found love」やらきゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」とか
エンド積みするのはまだ判ります。実際売れてるんですから。
リアーナのこれは、youtubeだって1億pv突破してんですし
なんだかなー。と思ったのは
・聞いたこともない韓流アーティストコーナーがフロアの一角を占め
・違うフロアの棚には「けいおん」やらのアニメ音楽。
・そして(名古屋だけあって)「SKE48」やらの、一連の秋元康作品群。。。
こういうのを売るなとは言いません。
別に中村大門の焼肉屋の隅っこや
大須のまんだらけやら
栄のサンシャインの下で売ればいいんです。
一定世代より上には、聖地として崇められた
あのロゴの入った袋を提げて街を歩くのがステイタスとされた
「HMV」で売るべき音楽か!!!!
けいおんやAKB、SKEがダメとは言ってないのです。
という事で、それを証明するために「恋のお縄」を貼っておくw
「外道!そこまでだっ!神妙にしろーい! AKBボーナス!!!」
秋元才加、渋い。
日本刀が似合いそう。梶芽衣子の跡を継げる顔立ちをされているなーと
そんなことは置いときまして
本日の本題。
昔のHMVは面白かった、何か発見があった
こういうことを言うと年寄り扱いです。
けどいまや、その熱も失い「お金になるものをただ並べているだけ」
「世間の流れを生み出す側から、追随しているだけの側に移行した」と見えたものです。
HMVに限らず「CD屋。レコード屋」というスタイル自体がすでに衰退しているんだと
主義を曲げたのか知らないけど、こういうのを売らないと成立しない商売になっているんだと・・・
○当時は、ピチカートの新譜やらパーフリ(懐)やらが出たら
粗品やらHMV特製特典なぞをつけて販拡の一翼を担っていたものでありますが
この野宮真貴の新譜CDは、コーナーも作られず。ポスターも貼られず。
目立たぬ通路から外れた棚にひっそりと置かれてました。
過去、あれだけ蜜月であったはずのアーティストの記念盤を
こんな扱いなのか・・・と。
渋谷系!で企画を打っていた頃にはまだ生まれてないであろう
あの当時の熱を知らないであろう
高校生と思しきレジバイトさんに手渡されたHMVのビニール袋を
そそくさと会社の鞄の中に押し込みました。
今や「HMVに行ったとは、人に知られては困る」という感覚なのだ。
渋谷系はもう復活することはない
歴史の爪痕として、早晩朽ちるのだと
時代は(お店は)もうそれを求めてないんだと
ちなみに、野宮真貴は私見ながら
だんだん「おしゃれな黒柳徹子」化してゆく様な気がする。
次の30年のいずれかの地点において、それを時代が気づいてくれることを期待する
(追記 2012.02.04)
でしょ?やっぱり「おしゃれな黒柳徹子」でしょ(笑)
笑っていいともってだいぶ変わりましたねー
ちなみに現在の音楽アレンジをしてるのが、小西康陽ということで
フジテレビでピチカート復活。という微笑ましい10分間。