ゆっくりと文章を書く時間がなかったので、海外から帰ってきてからのことを振り返りたいと思います。

 

帰国して一日おいて、まずは府中市民交響楽団の合奏へ。下振りでしたので、今回の演奏会へ向けての合奏指導はここまで。あとは本振りの喜古さんへお渡し。チャイコフスキーの4番は、昨年別のオーケストラで振っていましたので、かなり自分にとっても再勉強になる機会でした!





 

合奏指導を終えて、そのままワグネルの金管打合宿へ。翌日夕方までみっちり指導して帰宅。翌日はさすがに一日家でバタンキューでした(まだ合宿所付近の夜がとても冷えたことも、その一因かも)。

 

その翌週には実力或るアマチュアオーケストラの管分奏指導、まだ実現不確定の打ち合わせ会、キリン・フィルさんの下振りなど。12月に指揮予定の大学サークルオケの打ち合わせも有りました。キリン・フィルさんとの合奏指導後には、懇親会に。「合奏指導から学ぶことが多い、弦楽器の響きが変わる」等、お褒めの言葉をいただき、恐縮。







 

12日の週には、指揮レッスンを受けた翌日に奄美へ。11月の演奏会に向けての選曲会議等を行いました。シーズン毎に勤務地移動などがある島ですので、現状確認やその先へのステップも、次世代のために少しずつ重ねていかねば。



 

週末には、指揮の田代クラスで同僚となる方が運営されているオーケストラの管分奏指導を。3〜4時間でアマチュアオーケストラでの交響曲2曲(ドヴォルザーク、ブラームス)の指導は、結構時間的にキツキツになっていまいますね。



 

19日の週は、指揮レッスンや個人レッスン、管分奏指導等が平日に。週末は、演奏会前最後の合奏下振りとなるさがみはらフィルさんへ。通しはせず、リクエストを受け要所をつまみながら進めていきました。翌日は上智のレッスンのあと、演奏会があった府中市民交響楽団さんの要請を受けて打ち上げに参加。同じ下野先生門下である喜古さんとも久々に対面、ご挨拶。「阪本さんが合奏指導された翌週のオーケストラの響きが、普段と全く変わるので、すぐ分かります!」とのお言葉をいただきました。褒められたのかな?(^^;;

 

26日の週は、指揮レッスン受講の後、指揮を学びたいというアマチュアの方々の為に指揮勉強会を開催。お題はリクエストを受けて、ベートーヴェン交響曲第5番の第1楽章と第4楽章。2台ピアノの会場でしたので、ピアノの先生方にどう伝わるのか等々。自分がお手本で少し振ってみると、先生方が「言葉では言い表せないけど、弾きやすい。分かる」と。(そうでないと仕事ができません〜)

週半ばには、上智オケのホール練習。今回は杉並でしたので、キチンとラーメンを食しました。



 

5月最終日は、お初となるアマチュアオーケストラさんの管分奏指導で恵比寿へ。



以前から気になっていた「白いカレーうどん」が食せる手打ち蕎麦やさんに行き、それからじっくりとデュカスやドビュッシーを。殆ど初対面の若い方ばかりでしたが、終止和やかに、問題点の修正の仕方等を中心に取り組むことが出来たと思います。



 

 

次は、やっと6月の事で書いていきます。

 

 

合奏指導、分奏指導等多く大変有りがたいことです。自分が指揮するときも考えて曲に取り組み、音楽の流れや欲しい響きを、皆さん自身で再現できるように指導することを大事にしています。

が、やはり自分は〝指揮者〟でありますので、音楽を共に創っていく演奏会を振る機会を、もう少し多くいただけたら大変嬉しく存じます。

日本全国、世界でも喜んで向かいます。ご用命お待ち申し上げております。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

阪本正彦

 

 

だいぶ日が経ってしまいましたが、日記的に。

 

ポルトフィル公演の翌日4/20は、午前に府中市民交響楽団さんの合奏指導、午後にかもめ管弦楽団さんの管楽器分奏指導、夜は今春卒業されたワグネル金管打OBOGの皆さんとの会食でした。

  

4/21、午後に東京音大での指揮レッスン受講、帰宅して妻と共に成田へ向かい、深夜便でドーハに。

乗り継ぎで4/22昼過ぎにフランクフルトに到着。妻の友人であるオーボエ奏者Seung Eun Leeさんの迎えで、マンハイムにある彼女の住まいに四泊させていただきました。



まずは夕飯としてビールで乾杯、旬のシュパーゲルを味わい、就寝。

 

4/23はバーデン・バーデン方面にあるブラームス・ハウス(作曲をしに訪れていた)へ行く予定を立てていました。フランクフルトに到着した際に連絡を入れていた指揮者Zsolt Nagyさんが、住んでいらっしゃるカールスルーエから車で一緒に行こうと仰ってくださり、電車でカールスルーエへに向かい、待ち合わせ。Zsolt夫妻と共にブラームス・ハウスへ。





バーデン・バーデンも観光し、カールスルーエで夕食を共にし、マンハイムへ戻りました。

 

4/24、妻の友人ファゴット奏者の福井美穂さんの旦那様、歌手(バス)であるDominik Wörnerさんのお宅へ。 グリューンシュタットは静かな街。お昼前に30年戦争の傷跡が残るノイライニンゲンの史跡を見学に。




お宅での昼食後は、ワイナリーでワインの試飲と購入。



買い物を済ませてお宅で料理、夕食もご馳走になり、ご夫妻はこれからバーゼルに向かうというので、帰りは彼の運転(Dominikは普段はお酒を飲まない)でマンハイムまで送っていただきました。

 

4/25はSeung Eun Leeさんの仕事が休みということで、彼女の案内でハイデルベルクへ。こちらも戦争の傷跡が未だ確認出来るお城へ。





城の中の薬事博物館も見学。降りてきて昼食、トマトスープがとても美味しかった! ネッカー川に架かる橋を往復し、マンハイムへ戻りました。



 

4/26はウィーンへの移動日。マンハイム駅でチケットを買い、ICEで定刻通りウィーン入り。何の予定も立てていなかったのですが、妻の友人のクラリネット奏者Florian Georg Mühlbergerさんから夜にフォルクスオーパーで「チャルダッシュの女王」をやってるよということで、チケットを購入し、モダンな演出に戸惑いながら(笑)鑑賞。



公演後はFlorianさんと待ち合わせて、乾杯。

 

4/27は久々のウィーンを散策。結婚記念日、私の誕生日であるこの日の夕方はシュターツオーパーで「ローエングリン」を鑑賞。






休憩含めて4時間半、楽しみました。歌手は勿論、オケも素晴らしい。美しいp、瞬発力はあっても力づくでない鳴りきったサウンド、幸せ。最高の歌手陣、ティーレマン、オケではあまり好みではないのですが、オペラには合っているような気がしました。

 

4/28はウィーンでの宿泊先に荷物を置かせていただいて、プラハへの一泊旅行。お昼過ぎに到着、チェックイン後に軽く昼食を済ませ、音楽博物館やプラハ城へ。



博物館では試し弾きできたので、ハープとテルミンを初めて弾きました。この日も2万歩!

 

4/29、プラハ二日目、宿から徒歩でヴィシェフラドに向かい、城が破壊し尽くされた城跡を散策。



降りてきてドヴォルザーク博物館見学、更にスメタナ博物館を目指しましたが、残念ながらこの日は休館日。荷物をピックアップし、昼食を取ってからウィーンへ戻りました。プラハ滞在時間約25時間。事前にコンサート等のチケットが取れていれば二泊予定していたのですが、(何せこの旅行自体の中身を検討したのが遅く)売り切れでしたので、一泊としました。

 

4/30、スロヴァキアへの日帰りを予定していましたが、ウィーンで活躍中の友人、ソプラノの岡崎麻奈未さんと演出家の佐藤美晴さんから滞在中に連絡をいただいたので、日帰り遠出をキャンセルし、予約してくださったお店でお茶タイム。



楽しいお話であっという間に時間が過ぎてしまいました。ドブリンガー(楽譜屋さん)での用を済ませてから、お二人からの提案であったカーレンベルクへ。ハイリゲンシュタットからはバスで山を登り、展望台からの眺めはウィーンを一望。



ブドウ畑の間を歩き下山し、岡崎さんの写真が飾られているというお店で遅いランチ。お土産等の買い物を市内で済ませてホテルへ。

 

5/1朝、ベルヴェデーレ宮殿の公園を散策、劇場博物館で行われていたヨハン・シュトラウス生誕200年記念展を鑑賞、昼までにホテルに戻り、それから空港へ。午後4時の便でドーハへ、乗り継ぎで5/2夜に成田に戻って参りました。

 

とにかく街の静けさと鳥の囀りが耳に残る旅でした。メシアンが楽譜に漏らさず書きとどめたというクロウタドリは何処にでも、そしてベートーヴェンが第九のスケルツォの動機に用いたというコールマイゼ(だと思う)の珍しい三音節(通常二音節)の鳴き声も聴くことができました。マンハイムを中心に四日過ごした後に、ウィーン中央駅に降りたときに騒々しい街だなと感じたのが、本当におかしくて。勿論、ウィーンもプラハも日本の町中のようにBGMが騒々しく流れていることは無いので、基本は静かです。耳に優しい。

 

さて、簡単ながら旅行記はここまで。

 

次の投稿は、帰国してからの一ヶ月間を振り返りたいと思います(ある意味忙しかった…)。

 

 

 

ソリストにリード希亜奈さんをお迎えしてのポルト・フィル第2回定期演奏会、終了いたしました。










想定外に時間のかかるプログラムでしたが、演奏メンバー皆様の底力で、熱量高く、各曲の魅力を客席に届けられたのではないかと感じています。ありがとうございました!
本番に向けて、オケリハーサル予定外に参加メンバーの自発的なセクション練習もあり、団体として温かくもある種の厳しさも加わり始め、これから先の見通しも楽しみになってきました。
 
第3回は本年11月9日(日)昼公演、神奈川県立音楽堂にて、メインはベートーヴェン交響曲第7番、協奏曲はソリストに春田傑さんをお迎えしてモーツァルトのクラリネット協奏曲です。
また、来年4月には第4回、10月に第5回を予定しています。
どうぞお楽しみに。