今年の西武は安定して強かったですね。
巨人のようなリーグ優勝は劇的ではありますが、
サヨナラ勝ちと同じようなもので、本当に強いチームは
そもそもサヨナラ勝ちになるような状況にはなりません。
競馬みたいに、わざと前半は控えて…なんてチームはありませんからね。

ということで、今日は、日本一を成し遂げた西武ライオンズです。


1、涌井
2、岸
3、銀次郎
4、木村
5、松坂健


上位二人は順不同みたいなものですが、若さを取って涌井に。
進学していれば、今年のドラフト候補だったんですよね。
西武は04年に単独指名できて美味しかったですね。

2位の岸は、かなりの争奪戦を制しての獲得でした。
地元の楽天、そして大隣を諦めてからやって来た巨人。
私は当時、岸をそれほど評価していませんでした。
今年の日本シリーズのピッチングは素晴らしかったですね。

3位の銀次郎は、本来なら1位になってないといけない選手ですが、
完全に壁にぶつかってますね。細川というリーグを代表する捕手が
同じチームにいるのもアンラッキーですが、それ以前に、
打撃がいつまでたっても変わりばえしません。
あの豪快なスイングは魅力的ですが、選球眼が酷すぎますね。
細川はあと10年くらいやれそうなので、銀次郎も頑張らないと
どんどん選手生命が終わっていきます。

西武は、中島や片岡など、中堅一歩手前の若手が頑張っていますが、
U-25となると、意外と上記三名以外にこれと言って
魅力的な素材がいないことに気がつきました。
それでも、強いて選ぶと・・・

4位に、木村。06年の高校生ドラフトで増渕の外れ1位の投手。
打撃も素晴らしいとの評判でしたが、プロでは投手一本で頑張ってます。
球そのものは力があるので、首脳陣の期待も大きいのですが、
実戦になると、良さが発揮できません。
ついこの前までハワイウインターリーグに武者修行に行ってましたが、
正直、まだまだだなぁという印象です。
左腕というわけではありませんし、将来的に野手転向もあるかもしれません。

5位には、今年オープン戦でアピールして大きな期待をかけられた松坂。
しかし、シーズンに入ると、せっかくのチャンスを生かしきれませんでした。
なるほどスケールの大きな魅力的な素材なのですが、
やはり外野手でレギュラーともなると、一芸が求められます。
松坂は、盗塁王タイプではないし、年間でHRを30本打つ長距離砲でもない。
いわば三拍子系です。となると、打率をもっと上げないといけませんね。
フルスイングは見ていて爽快ですが、自分のタイプを知ることも必要でしょう。


今年は、メジャー挑戦組を中心に、年内に移籍先が
決まらない選手が多いですね。
川上、上原、高橋健、井口、門倉、相川など、
移籍先が気になる選手がまだたくさん残っています。

さて、今日のU-25トッププロスペクト5は、阪神です。

1、鶴
2、白仁田
3、高濱
4、石川
5、坂

1位は、今年ウエスタンで最多勝を獲得した鶴。
高校時代から「ナニワの四天王」として有名でしたが、
大きな怪我があって評価を下げました。しかし、阪神は
素質を買って一本釣りしました。
正直、怪我が治るのかなぁと半信半疑でしたが、
ちゃんと怪我を克服しましたね。
まだまだ線が細く、球質も軽そうですが、同年代が
ドラフトにかかる来年あたり、大きく飛躍しそうな気がします。

2位には、去年の大学社会人ドラフト1位の白仁田。
白仁田も鶴と同じように怪我で評価を下げた投手ですが、
怪我が癒えれば、もともと素材は高く評価されていた大器。
先発として大きく育って欲しい投手です。

3位には、これまた怪我を抱えて入団してきた高濱。
阪神はこういう選手を積極的に指名しますね。
高濱は、結局、今年全くファームの試合に出ることがありませんでした。
よって、プロでどれくらいやれそうかということが
全く未知数なわけですが、だからこそ、3位にしました。
ひょっとしたら、ダントツの1位な選手かもしれないし、
逆に、5位にも入らない選手かもしれません。
是非、来季はファームの試合に出て、とりあえず実質一年目の
成績を見せてもらいたいものです。

4位は、今季、ルーキーながらそこそこ頑張った石川。
もともと完成度は大場以上とも言われていた即戦力候補でしたが、
噂にたがわぬ投球術を持っていますね。
ただ、球威はいかにも物足りません。これから長くやっていくためには
さらなる急速アップが絶対に必要でしょう。
逆に言えば、コントロールや変化球は高いレベルでまとまっているので、
これで真っ直ぐに力が出てくれば、安定してふた桁を期待できる投手です。

5位は、何人かでかなり迷いました。その中で、坂を選びました。
年齢的にそんなに若くもないのですが、着実に一年一年成長しているのが
わかるのが好印象です。守備もショートを水準以上に守れるのは価値があります。
足も意外と速い。ただ、この手のタイプは、意外に次々と出てくるんですよね。
だから、希少価値と言う点では、それほど高いとは言えません。

その他の候補としては、上園、大和、玉置、黒田などが挙がりました。
阪神は、物凄いトッププロスペクトがいない代わりに、
ベスト5には入れたくなるような選手がたくさんいる印象でした。

巨人の清武代表によると、来季から巨人の二軍の試合数を
もっと増やす計画があるそうです。
フューチャーズに加えて、社会人や独立リーグとの練習試合を
積極的に行っていくとのこと。
今季、坂本、山口、越智などの活躍で、「巨人は若手が伸びている」と言われ
気を良くしたのでしょう。
さらに、田澤がレッドソックスの育成プログラムに憧れて、入団を決めたことや、
来季はゴールデンルーキーの大田が入団することなども背景にあると思います。
どうやら、「育成の巨人」というイメージを植え付けたいようです。

この意気込みはたいへん立派ですが、私はさほど成果はないだろうと思っています。
そもそも育成と言いますが、プロ野球の場合は、「空きポジション」がなくては、
育つものも育ちません。「必要は育成の母なり」なのです。
例えば、今年、二岡が怪我であったり不甲斐なかったりしたからこそ、
坂本は一軍で経験を積むことができたのです。
逆に、この先、良い遊撃手が出てきても、坂本がいる限り、一軍では使えません。
投手も似たようなものです。越智や山口がリリーフとして確固たる地位を築けば、
それだけ一軍投手枠は埋まっていき、ファームでいくら良い投手がいても、
そうそう上には上がれないし、なかなか一軍でも登板機会など得られないでしょう。

中日の二遊間がアライバで固まったために、若い二遊間が育たないように、
ヤクルトに古田、ホークスに城島がいたから若い捕手が育たなかったように、
若手が台等するためには、タイミングが大切です。
今季の巨人は、中継ぎや遊撃手に不足があったからこそ、若手が出てこれたのです。
この先、巨人が黄金時代を築くとすると、不足なんてほとんどなくなるでしょう。
例えば、坂本と大田の二遊間が完成すると、あと15年くらいは
もはや巨人の若い二遊間の選手はノーチャンスです。
ちょっと前の巨人にもイースタンリーグでノーヒットノーランをした投手や、
本塁打王を取った選手がいましたが、一軍ではなかなか
チャンスをもらえませんでした。結局、こうなるしかないのです。

プロ野球が、高校野球や大学野球のように、3年や4年で選手が必然的に
入れ替わらない以上、「本当に強いチーム」が出来上がった時には、
必然的に、若手のチャンスはほとんどなくなってしまうのです。