仕事の話はしない方針ですが、先日ある申請書が回ってきて、その方(申請者)のお名前が読めませんでした。
勿論、同じPC画面の離れた箇所にカナが打たれており、問題にはなりませんでした。
でもこれは通常、絶対読めないだろうと感じたのは確か。
どんな字だったか?
伯耆
読者の皆様はいかがですか?
私の読者になって下さっている方には優秀な人も少なくないでしょうから、『あるいは』とは思いますが、それでも簡単ではないはず。
いつもの癖で、私はルビの入力された箇所には目を向けず、まずは読んでみました。
“ハクシ”、“ホウシ”…どうもしっくり来ない。
『耆』の読みを“シ”と決め付けているが、それは飽くまで『嗜好』の『嗜』からの類推に過ぎず、口偏の有無で読みが変わる例も…。
結果的にその考えは正しかった。
しかしだからと言って確信が持てたはずもなく、いわんや正しい読み方となれば。
皆さんも一緒に考えて下さい。
何より、記事を読んで愉しんでもらうことが私の目的ですから。
ではヒントを。
『箒』
これが読めれば(笑)
つまり、正解を明かしているも同然ですね。
知っているか否かになり、ヒントとしてはあまり適切ではないかもしれません。
和式の掃除用具です。
書けずとも、読める人ならばずっと増えるはず。
もうひとつ、プロ野球の試合を想像してみて下さい。
“疑惑の判定”に、一方の監督が激怒。
選手を全員ベンチに引き下げ、『判定が覆らないなら、このまま試合○○するぞ!』と。
もっとも、今ではリクエストの制度が採られ、こうした光景はなくなりましたが、かつてはよく見られました。
上記2つのヒントから答えを導き出すのは容易ではないでしょうか?
正解は―。
ほうき
つまり、『耆』の読みがわかれば、ある程度解決したに等しいです。
ただし、口偏がない字には馴染みがない。
普通は何となく“し”と読んでしまいそうな気がします。
『伯』を『はく』と読むか、『ほう』と読むかは選択に掛かってきますが、『耆=はう』がわかれば、『ほうき』が通りが良いでしょう。
『耆』を三省堂『新明解漢和辞典』で調べたところ、やはり音読みは『キ/ギ』、訓読みは『タシナむ』とありました。
つまり、口偏の『嗜む』と一部意味が重なる訳です。
あと、『イタす(=致す)』については、漢文の訓読に限られてきますね?
意味としては、『老人、徳の高い老人』と。
『箒』も書けるようにしたい字です。
竹冠に片仮名のヨ…次は?
呼び方が出ません(苦しい!)
だから、良い覚え方が見えて来ないです。
『帝』や『帯』の下部分としか言いようがありません。
部首も特殊。
どちらも『巾』の箇所が部首となり、巾偏(きんべん、はばへん)となります。
わかんむりと合わせた部首、呼び名があればよかったのに…。
雪遊びといえば?
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