ジェイムス・テイラーが選ばれたとは… | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

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amassの記事によれば、ジェイムス・テイラーがMLBワールドシリーズ開幕戦の式典にて米国国歌を歌ったそうです。

 

<ジェイムス・テイラー、メジャーリーグのワールドシリーズ第1戦でアメリカ国歌を演奏>

 

公式映像付きなので、歌唱場面も明瞭に確認できます。

いやはや、実にジェイムスらしい。

いつもの愛器ジェイムス・オルソンを爪弾きながら淡々と歌っているではありませんか!?

いつどんな状況であっても、自己流を貫いていますね。

 

私はJ.T.の歌でよかったと思います。

大事な試合の直前、選手や観衆に落ち着いてもらうというか、一瞬の安らぎを与える形になったでしょう。

J.T.を選んだ人も恐らくそれを望んだのではないですか。

緊張が続くところではあるけれど、ほんのひととき冷静になる時間があってもよい、と。

 

英国だったらどうか?

もし仮にサッカーの試合前に『威風堂々』を歌うとなれば、さすがにJ.T.流ではまずいかもしれません(苦笑)

『星条旗』とは大きく曲調が違う…訳ではありませんが、米国の方はジミ・ヘンドリックスが演奏したように様々な手法が許容されている。

それと比べて『威風堂々』はある種の『型』があって、あんまり崩して歌うのは好ましくないでしょう。

 

もとより『威風堂々』は第2国歌であるのは存じていますよ。

しかし、飽くまでここでは『仮に…』の話をしており、わかりやすく『威風堂々』を取り上げていると受け止めて頂ければ幸いです。

英国を代表する歌手の中から同曲を歌ってもらうなら、ミック・ジャガーやスティング、ボノではいまひとつピンとこない。

ポール・マッカートニーが担当するならある程度説得力があるかもしれません。

が、やはりこの手の曲はフレディ・マーキュリーが一番だったと思います。

 

フレディ亡き今は、アデルかサラ・ブライトマンといったクラシック寄りの人が選ばれそうな気がします。

上手く言えませんが、ロック・バンドのヴォーカリストよりクラシック出身者の方が『威風堂々』を歌うには適切なのでは。

普段私は英国を欧州とは切り離して考えがちですが、こうして見ると英国も欧州の一部だなと改めて感じます。

 

連合王国としての英国の話は別として、スコットランドの非公式国歌のひとつに『オールド・ラング・ザイン』が認められています。

この荘厳な歌をロッド・スチュワートが「メリー・クリスマス、ベイビー」(2012年)で取り上げているのは興味深い。

先程私はロック・シンガーに国歌は不向きと申しましたが、それは飽くまで曲調によります。

その証拠にロッドの歌う『オールド・ラング・ザイン』は“セイリング”同様見事なものです。

 

“セイリング”も第2国歌や非公式国歌として認められるべきだと思います。

確かに、同曲はサザーランド・ブラザーズが1972年に発表した作品のカヴァーではありますが、作者のサザーランド兄弟自体がスコットランド出身だから充分その資格を満たしているではありませんか。

もっとも、『オールド・ラング・ザイン』にはスコットランド語の歌詞が残されていますが、“セイリング”は現代の歌なので英語による歌詞しか存在しないのは仕方ないでしょう。

 

 

 

 

 

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Ibaraqui, le 27 octobre 2018