CONCERT TOUR 2018 "Sky" その2(了) | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

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一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

10月13日(土)に開催された今井美樹さん大阪公演の続きです。

会場はフェスティバルホールでしたが、実は前日の12(金)にも同ホールでライヴがあり、大阪では2日目、そしてこの2日目がちょうどツアーの千穐楽にあたりました。

 

それにしてもMCの少ないコンサートでした。

元々そんなに話し上手な人ではありませんが、毎回必ず一箇所で長いMCに入り、そのうち具体的な話になったり、面白い話になる例が多かったです。

ところが、今回は感謝の言葉~ツアー最終日でもあるため~と新作「Sky」(2018年)収録曲を歌う前に抽象的な言葉で曲紹介をするのに留まっていました。

どちらかと言えば、呼吸を整えるための性格が強かった。

 

例えば、“同じ空”を歌う前に『どれだけ広い世界で生きていても、誰もが同じ空の下にいる』と言ってから演奏を始めるとか…。

だから、MCを文字にするのは今回は少々難しいです。

ひとつ笑ったのは、終盤に冗談で『皆さんこれからも応援しましょう!私も頑張ります』と言ったところ。

でも後でちゃんと『私はこれからも歌い続けます。皆さんも元気でいて下さい』と仰いました。

 

その“同じ空”では歌詞が舞台奥に設置されたスクリーンに映し出されました。

しかし、それは歌詞の意味を深く理解してもらうことを目的にしたものであって、『皆で一緒に歌いましょう』との意味ではありません。

『何気ない一日に幸福を見付けて生きよう』というのが歌の趣旨であり、イントロから想像されるような悲しい内容ではありません。

CDほどストリングス(シーケンサー)は前面には出ておらず、ピアノを中心とした編曲でした。

また、ドラムは2番から入りますが、CDとは異なりリム・ショットを多用したフレーズでメリハリがありました。

 

それと前日の記事で、記憶違いから間違った内容を書いてしまいました。

コーラスの川江美奈子さんがシェーカーを振っていたのは、“Misty”ではなく“同じ空”です。

“Misty”でシェーカーを演奏したのは、ドラム奏者の鶴谷智生さん。

途中まで左手にシェーカー、右手にスティックを持ってタムやシンバル類を軽く叩いていました。

勿論、昨日記事の過った箇所は既に修正してあります。

 

つまり、“同じ空”~“Misty”とそして“Blue Rain”と「Sky」の3曲が連続して披露された形になります。

“Blue Rain”は非常に温かみのある声が魅力的でしたが、シーケンサーで控え目にストリングスを使うのなら、薬師丸ひろ子さんの時のように本物のストリングス・カルテットを迎えるのも一興でしょう。

新作の音作りにストリングスの起用が目立つこともありますが、旧曲にも充分合うはずです。

そもそも本公演では、“瞳がほほえむから”(1989年)を除き1980年代の曲は演っておらず、“瞳がほほえむから”や“PIECE OF MY WISH”(1991年)にストリングスが入ったところで何らおかしくありません。

 
3曲も新曲が続いたからか、美樹さんからこんな言葉が出ました。
 

<皆さん緊張していませんか?皆さんの側からの緊張感がこちらにも凄く伝わってきたのですが。まあ、内容が内容なので緊張するなという方が無理ですよね(笑)>
 

でも、3曲ともそんなに深刻な歌詞ではないし、重いサウンドでもなかったですよ。
“Misty”に関しては昨日記事でご紹介済みの通り、リズミカルで曖昧な気持ちを歌った楽曲だったし、“Blue Rain”はピアノ・バラッドですが、決して暗い曲ではありません。
ただし年齢もあるのか、『幸福』や『希望』を歌ってもあからさまではなくなり、現実的な表現に変化し、メロディやアレンジもそれに沿っているので、昔と比べると深刻に聴こえるのかもしれません。
少なくとも、本公演に来られたお客さんの大半は新作を聴いてから足を運んでいるのは明白です。
歌い終えた後の反応を見れば大体わかります。

 

舞台セットがどんな感じだったのか、文章でご説明するのも困難なので未熟ながら私がお絵かきソフトで簡略な図を描いてみました。

 

 

 

 

白い線がオブジェを意味し、中央の『Sky』と描かれている箇所がスクリーンになります。

これは開演前の様子で、1曲目の“PRIDE”からややノスタルジックな風景が映し出されました。

ただし、“同じ空”では風景はなく、その代わりに歌詞がやや大きな字で流れました。

なお、モニタースクリーンとしての使用は一度もなかったです、

それはそうですよね。

会場がフェスティバルホールなのだから。

 

それから第二部1曲目の“Martiniqueの海風”以降、スクリーンの画像は消えてしまい、次に登場したのは“あなたはあなたのままでいい”になってからです。

と言って、舘ひろしさんと黒木瞳さんはスクリーンに登場しませんでしたよ!

“あなたはあなたのままでいい”の背景に映されたのは、夕陽でした。

これは人生の黄昏を表現するためだったと個人的には解釈しています。

 

次回からの希望としては、やはりストリングスの導入ですね。

そんなに大掛かりでなく、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロで充分だと思います。

本公演でも歌われた、昨年の配信限定曲“青い空と赤い花”みたいなアップテンポの作品でさえ、ストリングスが重要なパートを占めており、ストリングスのメンバーに居てもらった方が良いでしょう。

 

最後に黒田晃年さんの使用ギター。

メインに使っていたのが白か白系のボディにラメの入ったストラトキャスターで、ピックガードは白。

もう2台がサンバーストで黒ピックガードの同じくストラトキャスターとチェリーレッドのギブソン・ナイトホークでした。

白のラメ入りストラトが最もきらびやかな音です。

一方ナイトホークはこの3本の中では最も硬い音をしており、ソロではどんな風に響くのか興味を持って聴いていましたが、ソロはありませんでした。

アコースティック・ギターはテイラーだったと思います。

しかし、テイラーの他にも確か使用していたはずですが、私の座席からは見えなかったです。

 

 

 

 

『CONCERT TOUR 2018 "Sky" その1』

 

 

~Fin~

 

 

 

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Ibaraqui, le 15 octobre 2018