どんどん先に進むあなたの背中… その1 | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

今夕薬師丸ひろ子さんのライヴに行って来ました。

会場となったのはbillboard Live OSAKAで、私が見たのは1st stageです。

つまり、今日明日と行われる大阪公演のちょうど初演を見た形になります。

大阪でのビルボードには初出演とあって、少々緊張した薬師丸さんの表情が垣間見られました。

 

チケットは6月28日(木)に予約しました。

ただし、これは正確に申せば、チケットを購入したのではなく、座席を押さえる形です。

なぜなら、ぴあで予約購入したならともかく、ビルボードでは予約のみで当日もチケットは発行しません。

当日チャージを支払った際に発行されるレシートが唯一の“記録”となりましょう。

いずれにせよ6月28日にチケットを取り、9月23日にコンサートの日を迎えるまでちょうど3ヶ月あり、私はこの間ずっと愉しみに待っていました。

待っているのが3ヶ月とはちょうど良い期間でしょう。

長過ぎず、短過ぎず。

 

 

2018年9月23日(日・祝)billboard Live OSAKA 1st Stage

 

1. メイン・テーマ 

2. エトワール ☆ 〇 ●  

3. こころにすむうた ☆ ※ ●

4. 私の勝手に好きな人 ☆

5. 少しだけやさしく

6. 探偵物語

7. 窓 ☆ 〇 ●

8. セーラー服と機関銃 △

9.Woman “Wの悲劇より” △

 

~ENCORE~

 

10. 戦士の休息 〇 △

11. アナタノコトバ ☆ 〇 ●

 

☆…新作「Étoile」からの楽曲

 

 

薬師丸ひろ子さん…ヴォーカル

狩野良昭さん…エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター〇、クラシック・ギター※
竹下欣伸さん…ベース・ギター、コントラバス●
小森啓資さん…ドラムス
鶴谷崇さん…ピアノ、エレクトリック・ピアノ△

弦一徹さん…第1ヴァイオリン
森琢哉さん…第2ヴァイオリン
カメルーン真希さん…ヴィオラ
内田麒麟さん…ヴァイオリン・チェロ
 
熊谷たくやさん…マニピュレーター

 

 

とても豪華な布陣だとお気付きになられましょう。

しかし、豪華絢爛な音と言うより薬師丸さんの歌を表現するのに、過不足ない組み合わせに見えました。

確かに、ストリングス・カルテットの音は店内に思い切り反響しており、ビルボードにこれほどストリングスの音色が似合うとは思ってもみなかったです。

ただし、私はストリングス・カルテットの後ろから見ていたのでわかったのですが、コンタクト・マイク(ピックアップ)を全員付けていました。

と言って、アリーナでストリングスを使った音とは明らかに異なり、少し音量を増やした程度の自然な音色でした。

 

私が愉しみにしていたのは、今年5月に発売された「エトワール」後のライヴだったからです。

いつも申しますように、新作を聴けば自然とそこに入っている歌を生で聴きたくなるのがファン心理というものです。

それが久し振りに実現しました。

 

期待していた“もう一度”(1988年)や“ささやきのステップ”(1986年)が聴けなかったのは残念ですが、限られた時間のライブハウス公演で、新作から5曲選んだのはなかなかの冒険だと思います。

しかも、2月公演の時点で未発表曲として歌われた“ここからの夜明け”は除いてあり、「エトワール」がそれだけ自信作だったのがこちらにも伝わってきました。

2月のフェスティバルホールと合わせれば、合計6曲新作から歌ったことになります。

 

特別な前奏曲の一片もなく、ストリングス・カルテットのチューニングが終わると、全員が一旦休止。

すると薬師丸ひろ子さんが登場し、客席に一礼した後、“メイン・テーマ”のイントロが流れました。

誰もが知っているストリングスとピアノによるフレーズです。

そして、チャイム・ツリーをドラマーが鳴らすと、そこから歌が始まります。

♪時は忍び足で 心を横切るの もう話す言葉も浮かばない♪ですが、ご存知ですよね?

 

それにしてもまさか“メイン・テーマ”が1曲目になるとは夢にも思いませんでした。

1曲目に向いているか否かはともかく、ご本人が登場してから曲が始まるのも新鮮に感じます。

楽器を持って歌う人は別として、普通は何かイントロを加えるか、1曲目のイントロを引き延ばしている間に主役が舞台に現われ、本編の演奏が始まる形が多いでしょ?

正直申し上げて、こんなコンサートが一番好きです。

ビルボードというより本物のライブハウスで聴いている気持ちになって、自然と胸が高まりました。

余計な演出もなかったし…。

 

2曲目の“エトワール”に入る前、『次は「Étoile」の表題曲で、私の作詞です』と紹介がありました。

『表題曲』なる表現も薬師丸さんらしくて好感が持てます。

アレンジはCDを踏襲していますが、コンガは入りません。

その代わり、ドラムがサビの箇所のみマレットでトム・トムとシンバルを叩き、ストリングスとピアノによって奏でられた伴奏を美しく盛り上げていました。

 

“こころにすむうた”はCDのクラリネットやメロディカ~私は当初ピアニカかと思った~は、ステージで再現されず、そこは第1ヴァイオリン奏者が埋め、ソロもヴァイオリンの流麗な調べが取って代わりました。

私はそれでよかったと思います。

わざわざシンセサイザーやシーケンサーを使うよりも、他の楽器で代替した方がライヴらしいですよね。

バックには素晴らしい演奏家が控えているのだから。

なお、ここではドラムはお休み。

 

ただし、全然シーケンサーを使わなかったかと言えば、そうではありません。

メンバー紹介時にマニピュレーターとして熊谷たくやさんが紹介されており、実際“メイン・テーマ”のピッチカートや“私の勝手に好きな人”のコーラスの一部で生演奏とは別音源が聴こえてきました。

でも、気にするまでもありません。

飽くまで必要最小限です。

 

“私の勝手に好きな人”でシーケンサーを使ったのは事実ですが、CDそのままではないです。

そもそも本公演では薬師丸さん以外に歌う人は居らず、アルバムで一人多重唱にした部分はライヴでは無視しています(そのまま一人で歌っている)。

ただし、唯一内川佳子さんのパートが再現されている箇所があります。

内川さんの歌ったところが全て再現されたという意味ではありませんよ。

どこでシーケンサーが使われたかは、コンサートをご覧になってお確かめ下さい。

そこが多分薬師丸さんの最も強調したかった箇所かもしれませんね。

 

同曲のMC…。

 

<これはさかいゆうさんが書いて下さった曲で、いつも身近にいる人なんだけど、その内遠くなってしまう…物理的に遠いということじゃなく、その人の存在が遠くなるとの意味です。『自分がその人の近くにいると邪魔になるんじゃないか』と感じつつ、いつも想っている、そんな歌です>

 

でも、それは逆ではないかな。

MCでは学生時代のお友だちの話が少し出ましたが、むしろ“私の勝手に好きな人”とはそれらの人たちが薬師丸さんに抱いている気持ちのように感じられました。

勿論、薬師丸さんの歌には充分説得力がありましたし、実は新作の中で最も聴きたかった曲でした。

 

あと、入場プレゼントが何だったかはここでは述べません。

公演当日のお愉しみに!

 

 

 

 

 

 

追記

入場者プレゼントは下の写真にある通り、トートバッグでした。

 

 

 

 

 

 

 

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Ibaraqui, le 23 septembre 2018