記念盤が日本では少ない | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

邦楽は洋楽と比べて『~th Anniversary Edition』が少ないですよね。

身近なところでは2016年のCharaさんの『Junior Sweet~25th Anniversary Edition~』くらいでしょうか?

ただし、ちょっとややこしいのは「Junior Sweet」発売25周年企画盤ではない点(苦笑)

なぜって同作が出たのは1997年だから、発売後19年しか経っていません。

ここで言う『25th Anniversary』とはデビュー25周年を意味します。

その中で最もヒットした「Junior Sweet」を記念盤の対象としたのでしょう。

 

当然、「Junior Sweet」はリマスターされ、映像『1997.11.1 CHARA』も付けられました。

この映像は当時のライヴを収めたDVDですが、既に廃版になっており入手が困難になっています。

映像もCDと同じく最新の技術でリマスターが施されています。

そして、DVDに加えてBlu-ray付きのヴァージョンも入手可能です。

つまり現代の技術で音質と画像を改善し、現代のオーディオ機器に対応した仕様にした訳です。

 

ただし、元々ヴィデオ・ソフト『1997.11.1 CHARA』は完全収録ではなかったし、『Junior Sweet 25th Anniversary Edition』にも追加収録はありません。

2016年に行われた“1994.11.11 Chara「Happy Toy Tour」in 武道館”上映会でもご本人が仰っていましたが、当時ライヴ・ヴィデオを制作するには莫大な費用が掛かったそうです。

 

 

<90年代はヴィデオを撮る時、前もってカメラマンと話し合って、どの曲を撮影するか指定してから臨まなければならなかった。だから、ここで見られない曲は撮っていないと思ってもらって結構>

 

 

上記の話は、同じくデビュー20周年を記念したイヴェントで、Charaさんの唯一の日本武道館公演にあたる1994年11月11日の映像を収めたにも拘らず、これまで未発表だった映像の上映会でした。

つまり『Happy Toy Tour』の東京公演だったんですよ!

Charaさんはあまり乗り気ではなかったが、たまたまその日会場が空いていたため、周囲に薦められて武道館の舞台に立つも、途中でやる気を失った場面が含まれています。

実はその場面は撮る予定の曲ではなかったのに、撮影監督が『構わん。撮れ!』と言って映像に入れてしまったとのこと。

私が感じたのは、途中の事故の問題ではなく、未発表ライヴ映像の登場の難しさです。

 

私たちはよく『新装発売や再発の際には特典映像を付けてほしい』と言いますが、ことライヴ映像に限っては未発表場面を付け加えるのは困難だと痛感しました。

曲目を予め撮影監督に渡しておいて、そこから撮影する楽曲を決めていたなら、せいぜい期待できるのは『撮影はしたが、使えなかった曲(場面)』だけにならざるを得ません。

当日の演奏曲丸ごと…なんて夢のまた夢。

 

Charaさんの話はここまで。

ところで、今井美樹さんの「Bewith」(1988年)が発表されてから今年で30年になります。

これこそ『30th Anniversary Edition』を出してもらいたいです。

もとより、映像は諦めていますが、ライヴ・アルバムという手もあるでしょ?

1枚は「Bewith」本体に“彼女とTIP ON DUO”を加えたリマスター盤にし、もう1枚は『Bewith Tour』と同年冬に行われた『IXI:Z fiesta Live』のライヴ音源数曲加えれば充分。

映像はともかく、音源をひとつも録っていないとも思えないので、残っているなら是非聴きたいです。

普通は記録用に録音していると聞きましたが…。

 

問題は発売元のフォーライフ。

現在別のレコード会社に在籍していようが、ちゃんとした制作陣が居れば再発は難しくないし、実際本人が今その会社にいなくとも立派な編集盤を出した例はあるでしょう。

あっ、そう言えば同じフォーライフから原田真二さんが『Feel Happy 2007~Debut 30th Anniversary~』(2007年)を出していますね。

私も持っていますよ(笑)

あの記念盤にはライヴ音源こそ入っていませんが、アルバム未収録の“シャドー・ボクサー”と“タイム・トラベル”の2大名曲が収められ、全てリマスターされています。

また、“てぃーんずぶるーす”と“タイム・トラベル”の再録版も含まれており、こちらは好き嫌いが別れるかもしれません。

できれば当時の未発表ライヴ音源を加えてもらった方がよかったかな。

 

2007年と現在とではフォーライフ・レコードの活動も変わってしまっていますかね?

でも、2007年も今もフォーライフミュージックエンタテイメントとしてまだ生きています。

確かに新作の発売は殆どなくなっても、かつての名盤を新装発売するのは可能だと思えます。

実際「Feel Happy」(1978年)の例もあるのだし。

 

今井美樹さんにはオール・タイム・ベスト・アルバムが複数あり、その中で「Bewith」の曲もいくつか収録されています。

しかし、ファンであれば当時と同じ曲順をリマスター音源で聴きたいと思うものです。

個人的にはさほどオーディオ技術に拘りはありませんが、アルバムが出たのは1988年ですからね。

CDの初期なので今とは比較できませんよ。

それは単純にヴォリュームを上げれば済む話ではなくて。

また、「Bewith」は一応LPでも出ており、その意味では紙ジャケットで発売する意義もあるでしょう。

 

 

 

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Ibaraqui, le 27 août 2018