突然の雨も 美しい話… その1 | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

昨晩山下達郎さんのコンサートへ行って来ました。

会場は神戸国際会館こくさいホール。

7月16日(月・祝)に平原綾香さんを見たのと同じ会場です。

そのためか、別々の公演を同じ会場にて近い日にちで鑑賞する機会に恵まれました。

比較するにはちょうどよいでしょ?

音量も大体同じくらいだったし、ピアノの音がとても奇麗に鳴り響いていました。

余程のことがない限り、ピアノは会場のものを借りるので、どちらも同じピアノを使っていることになります。

平原さんの時は扇谷研人さん、昨日は難波弘之さんがピアノを演奏。

 

エレクトリック・ギターの音は本公演の方に分があります。

達郎さんのリズム・ギターも佐橋佳幸さんのリード・ギターも、細かい音まで客席に伝わっていました。

平原さんの時は、アコースティック・ギターは鮮明でしたが、E.ギターは他の音にかき消されがち。

もっともこれは会場の音響特性云々とは違い、音響スタッフの責任の範疇に入りましょうか…。

一方、本公演~だけではないが~の佐橋さんのギターはソロになると少々私にはやかましく感じる。

達郎さんもこくさいホールを褒めていました。

『PAのスペックは日進月歩で、ここもフライングスピーカーになり、実際その方が良い。だからア・カペラで使用する音源もCD-Rではなく、プロ・ツールスつまりハードディスクにした』と仰っていました。

 

 

7月28日(土)神戸国際会館こくさいホール

 

1. SPARKLE A

2. 新・東京ラプソディー A

3. MUSIC BOOK A

4. あしおと C

5. WINDY LADY × △ C

6. DOWN TOWN × ※ C

7. SOLID SLIDER 〇 △ C

8. Oh, Pretty Woman (達郎さんがマイク一本で歌に専念) × ▲ B

9. REBORN ☆ × D 

10. シャンプー ★ 〇 (達郎さんのエレピと宮里さんのソプラノのみの演奏)

11. Blue Velvet (達郎さんの一人ア・カペラ) 

12. おやすみロージー~Angel Babyへのオマージュ~ (達郎さんの一人ア・カペラ)

13. クリスマス・イブ △ A

14. 希望という名の光 ☆ B  

15. ずっと一緒さ ☆ × △ D

16. 今日はなんだか × △ B

17. LET'S DANCE BABY A

18. ハイティーン・ブギ ● 

19. アトムの子 D

20. LOVELAND, ISLAND B

 

~ENCORE~

 

21. ミライのテーマ ☆ B

22. RIDE ON TIME B

23. 恋のブギ・ウギ・トレイン C

24. YOUR EYES (達郎さんの歌と宮里さんのアルトのみの演奏)

 

 

山下達郎さん…エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター☆、エレクトリック・ピアノ★

 

佐橋佳幸さん…エレクトリック・ギター

伊藤広規さん…ベース・ギター

小笠原拓海さん…ドラムス

難波弘之さん…ピアノ、エレクトリック・ピアノ

柴田俊文さん…オルガン、シンセサイザー

宮里陽太さん…アルト・サックス、ソプラノ・サックス〇、バリトーン・サックス●

 

三谷泰弘さん…バッキング・ヴォーカル、キーボード※

ハルナさん…バッキング・ヴォーカル

ENAさん…バッキング・ヴォーカル

 

×管楽器不参加

△コーラス隊不参加

▲コーラス隊からハルナさんのみの参加

(ア・カペラ等は断るまでもないので敢えて記載していません。例外は曲目の後ろの括弧をご参照のこと)

 

A…エレクトリック・ピアノ+シンセサイザー

B…ピアノ+オルガン

C…エレクトリック・ピアノ+オルガン

D…ピアノ+シンセサイザー

上記組合せは『主に』との意味。

例えば、“SPARKLE”のアルト・ソロでは、柴田さんはその伴奏としてオルガンを弾き、“WINDY LADY”や“SOLID SLIDER”のソロ・パートでは、難波さんはエレピからピアノに換えて演奏しました。

また、“LET'S DANCE BABY”と“RIDE ON TIME”はメドレーも含むため、随時楽器を弾き換えた。

 

さて、今年の1曲目は何になるか、いつものように予想していました。

“SPARKLE”も考えないではいなかったですが、2ツアー連続で幕開けを果たしたので、再び“新・東京ラプソディー”を歌ってくれればいいなと思っていたら、2曲目にきたので思わず立ち上がりたかったです。

実際、一緒に歌いたい衝動に駆られました(笑)

“新・東京ラプソディー”でのコーラスの使い方は誠に贅沢!

なぜなら、最後の藤山一郎さんが歌った歌詞を担当しただけですからね。

でも、ここ一発の重要なところで“東京ラプソディー”の声が重なるのがまた良いです。

宮里さんのアルトはソロばかりか、ヴォーカルの隙間にもさりげなく素晴らしいフレーズを挿入しました。

 

それは次の“MUSIC BOOK”でも同様で、レコードでは6人編成のホーン・セクションの役割を宮里さんが一手に担っていました。

ストリングスもなく、スタジオ盤より音が薄そうになりがちですが、そんなことはまるでなかったです。

また、目の前で達郎さんの手の動きを見ていたら、レコードの松木恒秀さんとは異なる弾き方をしていたのがはっきりわかりました。

良い席だとそんな特権がある…って、普段から注意して聴いていれば気付くはずなんですが、同曲をライヴで聴ける機会は以前より減ったので、ステージで披露されると舞い上がってしまうのですよ。

 

詳しく申し上げれば、同曲にはリード・ギターは入っておらず、その代わり達郎さんはヴォーカルとパーカッションのみを担当し、松木さんがリズム・ギターを弾いています。

「FOR YOU」のA面2曲目に入っていますが、1979年の「MOONGLOW」A面3曲目の“RAINY WALK”でも松原正樹さん~ここでも達郎さんはギターを弾いていない~が松木恒秀さんと同じ役回りを演じました。

ただ、“RAINY WALK”のリズム・パターンはライヴでもほぼスタジオ盤を踏襲しているのに対し、“MUSIC BOOK”ではアクセントの位置やアップ・ダウンを微妙に変えていたのが見所です。

これからツアーに行かれる方は、“MUSIC BOOK”の右手の使い方にも注目を!

 

ロイ・オービソンの“オー・プリティ・ウーマン”(1964年)の選曲には結構苦労したそうです。

『PERFORMANCE 2015-2016』におけるフランキー・ヴァリの“君の瞳に恋してる”や、翌年の『PERFORMANCE 2017』でのトム・ジョーンズによる“よくあることさ”に気を良くしたのが災いした、と。

『前回と前々回であれだけ盛り上がったのに、今回もその勢いを』との思いで(苦笑)

 

 

<これから歌う曲は発売された当時、日本では全然知られていませんでした。私はレコードを買ったけれど、クラスには知っている人さえいない。逆に変な目で見られたほど。しかし、映画の主題歌で使われてからは、少なくとも今日ここに来られている方なら、恐らく知らない人はいないでしょう。カラオケでも歌っている人もいるんじゃないですか?ただし、この曲を歌わせれば、私が日本一ですよ!>

 

 

ここまで聞いて、『何の曲だろう?』と予想しましたが、わかりませんでした。

でも、有名なあのイントロを聴いた瞬間、すぐ気付いて手拍子を取りましたが、実は私の周囲もみな同じ。

イントロと同時に盛り上がったのは言うまでもありません。

ロイ・オービソンや“オー・プリティ・ウーマン”の名前が達郎さんの口から出てきたのは、歌った後でした。

ツアー初日の松戸公演では、始まって『ヴァン・ヘイレン!』との掛け声が上がったとのこと。

しかし、達郎さんより歌詞の説明があり、実は非常に不純で軟派な男性の歌なんですよね。

『だから、デイヴ・リー・ロスが歌った方がむしろ合っているかもしれない。まあ、選んだのはテッド・テンプルマンでしょうが』とのお言葉…なるほどネ。

 

“Blue Velvet”は本ツアーでも目玉になる曲だと思います。

通常達郎さんが『あの曲はライヴでは再現できない、難しい』と言われても、バンドを組んだ経験のない私にはなかなか理解しにくいです。

だって、“高気圧ガール”や“メリー・ゴー・ラウンド”のようにコードが次々変わり、リズム・パターンも難しい曲を容易く弾きながら歌いこなす人なので。

でも、“Blue Velvet”は歌いにくいのが、誰にでもわかると思います。

実際、そんなに度々は披露されていません。

 

どこが難しいかと申せば、最後の♪And I still can see blue velvet through my tears♪の一節です。

『blue velvet』と『through』との間はほんの少しの間を空けて歌われます。

続けては歌わない。

一瞬の隙間を取ってから♪through my tears♪と歌うと、ちょうど『tears』の『t』のところで、後追いコーラスとして高い音域と速いテンポの♪And I still can see blue velvet through my tears♪が流れます。

 

ちょっと説明の仕方がまずいですか?

“Blue Velvet”は一人ア・カペラの第1弾「ON THE STREET CORNER」(1980年)に入っている曲で、ライヴだと主旋律を自らが歌い、他のヴォーカル・パートは全てテープ(今はCD-R)を使います。

早い話、カラオケと同じ。

しかし、間を完璧に保たないと、後のパートが合わない曲はカラオケには不向きでしょう。

これが仮に、4人グループの生演奏(生歌?)だと、『tears』の『t』を目途に一斉にコーラスを歌えばよいですが、達郎さんの相手は~たとえ自分の声でも~テープなのでそうはゆきません。

 

 

 

 

 

 

 

すぐ上の写真は、クリアファイルとチケットフォルダーです。

白の背景にテレキャスターが描かれているのがクリアファイル、下の茶色いのがチケットフォルダー。

チケットフォルダーは使えそうなので、コレクション用とは別に購入してもいいかなと思っています。

このフォルダー一箇所にそれまで見に行った公演のチケットを保管しておけば便利でしょ?

 

 

 

肉料理で一番好きなのは?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 
 
 
Ibaraqui, le 29 juillet 2018