褪せたセクシー・リップ… | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

本日10月8日(日)は『木の日』とされており、当初は『ポプラ星』について書くつもりでした。

しかし、ちょっとした心変わりでコンサートの回顧録に変更いたします。

何よりこちらのブログは文学ではなく、音楽が主ですからね(笑)

ただし、室生犀星さんの作品についても日を改めて書きたいと思います。


1989年10月8日(日)は、矢沢永吉さんのライヴを見に京都会館第1ホールへ行きました。

日にちと曜日の組み合わせが今年と同じだ!

今年も日曜、89年も日曜でしたね。

個人的にも大変充実した年で、素晴らしい出会いや、語学の面でも著しい成長~私にしては~を果たせた年です。


ところで、どうして京都公演を選んだのか?

それは主催元である京都音協の会員だったから、会員優先を行使できる会場を選んだまでです。

この会員資格は団体会員のみにおける特典で、私もその中の1人として入会したのは友人の誘いから。

実際、矢沢永吉さんのコンサートに足を運ぶようになったのは、親友の発案でした。

勿論、嫌いならいくら親友の誘いでも見に行ったりはしません。


ところがところが、それまでライヴへ一緒に行っていた友人が仕事が多忙となり、『今年は止めとく』と言われ、1人で見に行く羽目になりました。

当時、コンサートへ単独で見に行くのは、非常に珍しい話。

しかしながら、開演してしまえば1人であろうと別に関係なかったですけどネ。



1989年10月8日(日)京都会館第1ホール


1. FLESH AND BLOOD

2. 少年・パートⅢ

3. RISKY LOVE

4. ゴールドラッシュ

5. ボーイ

6. 浮気な午後の雨

7. 赤いルビー

8. TAKE IT TIME

9. レイニー・ウェイ

10. 夕立ち

11. 二人だけ ☆ ※

12. くちづけが止まらない ※

13. Let's Make Love Tonight

14. あの夜…

15. 逃亡者

16. エイシャン・シー

17. SOMEBODY'S NIGHT

18. 時計仕掛けの日々

19. 止まらないHA~HA


ENCORE


20. RUN & RUN

21. トラベリン・バス

22. 愛しい風 ※


矢沢永吉さん…リード・ヴォーカル、アコースティック・ギター☆


沢村拓二さん…エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター※、バッキング・ヴォーカル
柳沢二三男さん…エレクトリック・ギター、バッキング・ヴォーカル
グレッグ・リーさん…ベース・ギター、バッキング・ヴォーカル
石渡道明さん…ドラムス
古川初穂さん…キーボード


水江洋一郎さん…トランペット
那須英夫さん…トランペット
野村裕幸さん…トロンボーン  
阿部剛さん…アルト・サックス、テナー・サックス



私にとっては3年連続で見る矢沢さんの京都公演。

実は、1984年も1985年も京都会館に足を運んだのですが、唯一1986年だけは私か友人の都合で神戸国際会館へ出掛けました。

86年の神戸公演は土曜日でしたしね(笑)


ただ、87年も88年も殆ど喉を潰しているのが目に見えてわかるほど痛々しかったです。

それもそのはず、1ヶ月に22~23公演も敢行すれば、喉を壊さない方が不思議でしょう。

つまり、2年続けて本調子でないステージを見せられた、と。

ところが、89年は全然そのようなこともなく、最初から最後までとても調子が良かったです。

黄色いシャツに黒のスリム・パンツ(スラックス)は自然体で見映えがしました。


4曲目に“ゴールドラッシュ”が披露されてビックリ!

2010年に見た時はスタジオ盤よりもややテンポが上げられていましたが、この時は原曲に忠実でした。

本公演のギタリスト、沢村さんと柳沢さんは以前の相沢行夫さん、木原俊雄さんと違い、ブルース色のない人たちだったため、そこが最大の不満だったものの、同曲では歌心溢れる演奏が聴けました。

もっとも、シンセサイザーが大活躍したツアーでもあり、この曲も例外ではなかったです。

ストリングスのパートがしっかりと再現されていました。


ベース・ラインに2本のギターが絡んだ構成と言えば、“夕立ち”もそうです。

永ちゃんの全てのツアーを見ている訳ではないですが、多分本ツアーで初めてライヴ演奏されたはず。

1980年のツアーでは当時の新作「KAVACH」からほぼ全曲演奏されたのに、これと“絹のドレス”は外されました。

なぜこれまで顧みられなかったのかはさて措き、スタジオ盤の渋くてお洒落な雰囲気は伝わってきました。

ベース・ギター、エレクトリック・ギター2本、シンセサイザーの必要最小限の楽器でとても深みのある演奏です。

ヴォーカルだけはさすがにレコード通りに歌うのは無理でも、あの盛り上がり感、前半と後半との光と影は表現されていました。


ライヴで初めて聴く曲~当時の新作「情事」(1989年)は除く~として、“浮気な午後の雨”は名演でした。

スタジオ盤と同じ…と言うか、レコードよりも生々しい分ずっと感情表現が豊かに感じられた。

メロディの音程が一気に高くなるところは『これぞ永ちゃんの歌唱力!』と唸らずにいられない部分ですね。

それと忘れてはならないのが、バック・ミュージシャンのコーラス&ハーモニー。

専任のバック・ヴォーカルを入れずとも、充分以上に聴き応えがありました。

沢村さんと柳沢さんにあって相沢さん、木原さんになかった要素がこれですね!

シーケンサーの多用により、ベースとドラムスのパートが喰われているのは、時代背景として仕方ないと思います。


1981年のツアー以来久々に聴く“RUN & RUN”は、同年は開演2曲目、初演の1980年は1曲目でしたが、アンコール1曲目というのも良いですね。

一気に目が覚める感じがします。

当時のようにスライド・プレイが披露されたのかどうかまでは覚えていませんが、ギター・カッティングから始まる華やかな曲調は変わっていなかったと思います。


というように書きたい話は数々あれど、このツアー以降は21世紀に至るまでしばらく矢沢永吉さんのコンサートからは遠ざかることになります。

『STAND UP '89』京都公演は、だから個人的に想い入れの強いコンサートだったのです。

衣裳替えも多くなく、また演出過剰にもならず、ロック・コンサートとしてはちょうど良いところでしょう。



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