くどいようですが、今回の日本公演は、東京ドーム1回限り。
そう言えば、79年の『52ND STREET TOUR』も同様の日程でした。
あの時は武道館だったため、さすがに1回ではなく2回ありました。
ただ、それでも地方公演がないことには変わりありません。
確か、スケジュールの都合で地方公演の日程が組めないのがその
理由だったと思います(普通に考えればそうでしょう!)。
当然私もチケットを取るつもりでいましたが、電話予約に失敗し、結
局あの年は見られなかった。
もっとも、全てを郵送受け付けの抽選としても、取れる可能性は少な
かったと思います。
今更ですが、あの時はどんな曲を演ったんだろう?
78年の『THE STRANGER TOUR』と81年の『GLASS HOUSES
TOUR』は見ているので、ある程度は想像がつきますが、気になるの
は「ニューヨーク52番街」から何曲選ばれたのかという点。
普通、新作時のツアーで一番多く選曲されるものですよね?
逆に言うと、次のツアーからは落とされてしまう作品も出てくる…。
ただし、これほどのヒット・アルバムになると話は別。
81年にも“ビッグ・ショット”“オネスティ”“マイ・ライフ”の3大ヒット曲
に加え、“恋の切れ味(スティレット)”“夜のとばり”も聴けました。
79年の来日公演では、上記に1~2曲加わったかもしれませんね。
確か“ザンジバル”は演ったと耳にした憶えがあります。
う~ん、あと1曲あれば、ひょっとして“ロザリンダの瞳”かな…。
“ロザリンダの瞳”は個人的に大好きな曲なんです。
エレクトリック・ピアノにクラシック・ギターのコードとマリンバのリズ
ムが重なって、とても心地良い響きが味わえます。
その一方で、どこか翳りのあるヴォーカルも魅力的。
勿論ボサノヴァにも通じるけれど、エレクトリック・ピアノの存在が、独
自の魅力を加えるのに一役買っていると思う。
ビリー・ジョエルによるエレクトリック・ピアノ3大名曲の一つでしょう。
あとの2曲は言うまでもなく、“素顔のままで”と“ジェイムズ”。
過去、ビリーの作品については「ニューヨーク物語」を『カリフォルニ
アに向かって「あばよ!」と叫ぶ』 にて触れています。
~Fin~
Ibaraqui, le 20 novembre 2008