おれは今もストーリーを世に出す事を諦めていない。幼少から成長するに従い、アニメの視聴量が増え過ぎた。
伊達に視流してた物か。この年でも画面に釘付けになればキャラの表情が学び取れる。言ってみれば、ドラマより正確に。舞台背景や設定も、この身に受け止めて来た。ストーリーを作りたかった一身で、脇目も振らず。
アニメに対する偏見が強かった学生時代。カナダ研修で大好きなデジモングッズばかり買い集めてたら流石に当然の如く痛がられた。世界に認められた日本のブランドも、狭い空間の価値観に心が一時折れそうだった。
この年にコロコロへトンボ返りなんて思わなかった。20代(短大期)から、ジャンプに昇級したも、ぼくはやっぱりコロコロが大好きで…。買い始めた当初の某作品に、漫画の描き方やノウハウを学び、当時は小3のぼくだった。
どれだけ自分を踏み躙られても、おれだけのストーリーを世に出したい夢は変わらなかった。寧ろ今も変えずに歩んでいる。人の苦しみ、人間の在り方、世に鏤められた時めき、人生内で感銘を受けた事、ぼくは描きたい。
弱い人間が淘汰される世の中へも、シンガーソングライターが文句を放ち続けた。人の弱い部分が、邪な部分が、メディアに取り沙汰され、当人の価値が下がる。優生思想の亡霊が世界全体を、苦しめ続けている現代。
戦争って何? 人の正義って呆気なく変わる物? 来年即位される新たな天皇も命がどれだけ重いか御承知の上、それでも、ぼく達は世に暮らす以上、生死の境目を綱渡り状態で歩む。君死に給う事勿れの木霊は今届くか?