夏の休暇は、フランスのアルザスに行って来ました。


ストラスブールの近く、ドイツとの国境近くの村に滞在しました。ドイツとの国境に近いので、この辺りは、第一次世界大戦の間と第二次世界大戦の間はドイツ領だったそうです。それで、戦争が終わって、またフランスに返還されたという複雑な過去があるんだそう。


アルザスの人は、フランス語はもちろんのこと、方言のアルザス語に加えて、ドイツ語も普通に母国語のように話せるそうです。


船が小山の上から下に降ろす昇降式の台に載って降りてきます。この様子を見るために見物人が集まってきていました。





水がきれいなので、クリスタルの工芸品が作られていて、有名なんだそう。クリスタル制作の実演も見れます。


若いお兄さんが職人的にクリスタルを釜に入れて焼き、冷やして形をつくり、また釜に入れて焼いて、という作業を繰り返していました。エンターテイメント性に富んでいました。



クリスタルでつくられた、ふくろうのランプ。



12世紀に作られたという山の上にある城からの眺め。アルザス特有のピンクっぽい石で作られているのが特徴だそう。この時代の作業員は土地も持てず、領主の命令で無料で働いていたそうです。典型的な封建社会だったようです。





アルザス名物が楽しめるレストラン。



アルザス名物の薄焼きピザのようなもの。

チーズやクリーム、バターがたくさん使われた料理が多いのが特徴だそうです。


アルザス料理としては、特にソーセージとキャベツ、じゃがいもを煮込んだシュークルートが有名だそうですが、これは冬に食べることが多いそうです。



アルザスの食材を使ったサラダ。



アルザスの街並み。建物が特徴的です。ドイツ人の観光客がたくさん来ていました。




岩を掘って岩沿いに直接建てられた家。1958年に最後の住人が亡くなり、今は一般公開されています。水道がなかったため、下の小川まで汲みに来なければならなかったようです。



当時の人が実際に履いていた木の靴。


新しい友達もできました。ジャーマンシェパードロングヘアのゴリアテです。

ギリシャ神話でダヒデが石を投げて倒したという巨人兵「ゴリアテ」にちなんで名前がつけられたとのこと。ラピュタでも、ゴリアテという飛行船が出てきましたね。



私は子どもがいないので知らなかった世界なのですが、今の教育を知り驚きました。


今は運動会の徒競走で、かわいそうだからと順位をつけないそうです。

みんなで手をつないで一緒にゴールという風にゴールをするそう。


お遊戯会では、主役とか脇役とか差があってはかわいそうだからと、主役が10人ぐらい並ぶんだとか。

例えばシンデレラが演目なら、主役のシンデレラが10人ぐらい舞台に並び、主役だらけの舞台になるという感じです。


通知簿はつけず、全部まるにして、絶対評価でがんばったねーという感じで、5段階の1をつけたりは、もっての他だそう。


できるだけ、傷つけないようにという教育だそうですが、これでは頑張らなくなるし、ダメ人間をつくるための教育のように思えました。

できないことを人のせいにするようになりそうだし、人に対する寛容さがなくなりがちではないかと思います。


打たれ強くなると人生を生きていくのが楽になるし、だめだったらもっと頑張ろうとか、悔しさをバネに、といういい精神が育つと思うのですが。


色々競争したり違う役を演じたりすることで人にも自分にも関心を持てるし、人に関心を持つと、人に対する思いやりが持て、寛容になることにつながると思います。何がいいのかは分かりませんが、時代は変わったなーと感じました。



休暇でパリに来ました。

パリ東駅の辺りでは映画かドラマの撮影のためか、アンティークな車やバス、標識がセットされていました。



フランスで歩いていると他人の私にも挨拶してくれる人がいるし、公園でつるんでいる人たちも楽しそう。貧しくても、楽しそうにしている人が多いのは、私が昔中国に行ったときに感じたのと同じ感じでした。この雰囲気が続くことを願います。


掃除の人も、みなさんこんにちは、元気?と話しかけてきて、気さくでびっくり。

ロンドンでは無言です。


公園の階段に座って夕涼みをしながらだべっている人たち。みんな楽しそうです。


治安がよくないエリアの宿に泊まりました。宿の掛け毛布が毛玉だらけで、ウキウキです。