WR8700NのNAS機能でiTunesサーバー(1) 構築 | でぃめんたーの糖質制限ダイエット

でぃめんたーの糖質制限ダイエット

糖質制限ダイエットで目指せ!マイナス30キロ
あとガジェット備忘録

過去に、NEC製無線ルーター・WR8500Nを何とか安定させようとアレコレ頑張ってきたのですが、全く症状は治まらずとうとう根負け。結局、WR8700N買いました。。。

==============================
<WR8500Nとの戦いの記録>
1)WR8500Nの不具合(接続不安定)
 http://ameblo.jp/dimentor/entry-10549519699.html

2)WR8500Nの不具合対応(フリーズ対策)
 http://ameblo.jp/dimentor/entry-10879197746.html
==============================

で、WR8700Nには 「簡易NAS機能」 なるものが装備されています。
簡単に説明すると、WR8700N本体に付いているUSBポートにUSB外付HDDもしくはUSBメモリを繋ぐと、これだけでNASが構築できてしまう機能です。
(簡単に、とは言ってもFAT形式にするためのフォーマット処理は必要ですが)

そこで思いついたのが、
「WR8700Nに接続したUSB外付HDDにiTunesフォルダを丸ごと置けば、
iTunesサーバーが出来るのでは?」


一応、Acer製NAS(というよりもWindowsHomeServerベースのファイル鯖)のAspire H340があるのですが、消費電力が120W近くになるので、我が家のような一般家庭では24時間365日運用するにはちょっとキビシイ。
それがSSDであれば、0.075W(Idle)~0.150W(Active)なので、これなら24時間365日運用できそう。


我が家には、リビング、寝室、趣味部屋それぞれにPCが1台ずつ置いてあるのですが、それぞれのPC毎に音楽ファイルをHDDに保管しています。そして、各PC間のファイル同期はMicrosoft謹製のSyncToyを使ってバッチ的に手動実行する運用です。ただこの運用も完璧ではなく、iTuneStoreで購入した音楽やアプリが消えたり。。。なんて不整合がちょくちょく起こっています。

そういった問題を抱えている最中にWR8700Nを導入したので、WR8700Nの簡易NAS機能を利用したiTunesサーバーの運用を作ってみました。

【構成図】



【フォルダ構成図】



【構成補足】
■USB外付HDDについて
Intel製SSDのSSDSA2M080G2GCをUSB外付HDDケースに装着

■iTunes Library.itl について
曲名、アーティスト名、再生回数、曲ファイルパス、プレイリスト等の情報を持ったファイル。
コイツもUSB外付HDDのiTunesフォルダに設置します。
これで各PCが常に同一の「iTunes Library.itl」を使うことになり、ライブラリ、プレイリストの不整合に悩むことはなくなります。

■iTunesフォルダへの同時アクセスについて
使用するのは私1人だけなので、複数PCからの同時アクセスは無いと判断しています。
(同時アクセスによるロック、不整合のリスクはほぼゼロ)


【セットアップ手順】
■ネットワークドライブ

1)USB外付HDDをWR8700Nに接続

WR8700N背面のUSBポートに差すだけ。自動的に認識される。

2)HDDのフォーマット&共有化
WR8700Nの管理ページからFATでフォーマット。所要時間はSSD80GBで2分ぐらい。
フォーマットを行うと、USD外付HDDのroot直下に、
"\INTEL SS-1\contents"フォルダが自動的に作成される。
尚、\INTEL SS-1"部分のフォルダ名は、接続するUSB外付HDDのデバイス情報に依存する。

WR8700Nで接続ステータスを確認。
(WR8700Nの管理ページ → 情報 → USBデバイス情報


3)USB外付HDDの共有設定
WR8700Nの管理ページで、詳細設定 → USBストレージ設定 を開く。
コンピュータ名 : WR8700N
ワークグループ : WORKGROUP ※初期設定のまま
ユーザー認証 : 使用する
ユーザー名   : (任意)
パスワード    : (任意)
アクセス権限  : 

これで、各PCからWR8700NのUSB外付HDDにアクセスできるようになる。

4)各PCでネットワークドライブの設定
"\\WR8700N\INTEL SS-1\contents"のパスをネットワークドライブM:として設定する。


■ネットワークドライブ上にiTunesサーバを構成する
ネットワークドライブ(WR8700Nに接続したUSB外付HDD)にはiTunesフォルダも無ければ、音楽ファイルも無いので、それらを作成、コピーします。

〔前提条件〕 iTunesが既に各PCにて単独で運用されている。
★★★下記1)、2)の手順は、iTunesを運用している全てのPCで行う★★★
1)iTunesフォルダの作成
ネットワークドライブM:¥を開き、直下に"Music"フォルダを作成する。
更に、"Music"フォルダの直下に"iTunes"フォルダを作成する。
パスは M:\Music\iTunes となる

2)iTunes設定: [iTunes Media]フォルダの変更
参考: Apple公式サポートページ「iTunes for Windows:「iTunes Media」フォルダの移動」

iTunesを開き、「編集」 → 「詳細」 → 「詳細タブ」
[iTune Media]フォルダの場所 : M:\Music\iTunes
[iTunes Media]フォルダを整理する : チェックを入れ、ONにする

これで「OK」ボタンを押す。

★★★下記3)の手順は、iTunesを運用しているPCのいずれか1台のみで行う★★★
3)音楽/アプリ/Podcastファイルのコピー
参考: Apple公式サポートページ「iTunes for Windows:「iTunes Media」フォルダの移動」

iTunesを開き、「ファイル」 → 「ライブラリ」 → 「ライブラリの整理」
PC内にある、iTunesで管理されている音楽/アプリ/Podcastファイルが、自動的に2)で指定した「M:\Music\iTunes」にコピーされる。

これで、ネットワークドライブ上のiTunesサーバの構築は完了。
ただしこの時点では、各PC上のiTunesはそれぞれのPC上にある"iTunes Library.itl"を読んでいるので、


■各PCにおける、iTunesサーバ上のiTunes Library.itlの読み込み
ネットワークドライブ上のiTunesサーバの構築は完了した段階では、各PCのiTunesはそれぞれのPC上にある"iTunes Library.itl"を読んでいるので、それを、iTunesサーバ=ネットワークドライブ上にある"iTunes Library.itl"を読み込むように設定を変更する。

1)iTunesを起動する際、Shiftキーを押しながらiTunesを起動

2)iTunesサーバ(ネットワークドライブM)にあるiTunes Library.itlの読み込み
iTunesが起動すると、↓のダイアログが出るので「ライブラリを選択」を押す。


iTunesサーバ(ネットワークドライブM)にある"iTunes Library.itl"を選択する。


これで完了。


次回は運用レポートとか。

→ WR8700NのNAS機能でiTunesサーバー運用