覇王の家(上) | でぃめんたーの糖質制限ダイエット

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前回ブログに書いた「捨て童子 松平忠輝(上)」(著・隆慶一郎) が読み終わったので、次の本を物色しに近くの書店へ。(勿論、下巻も買いに)

本多正信の智謀・策略家っぷりを学びたかったので、司馬遼太郎の「関ヶ原」 を買うつもりだったのですが、同じ司馬遼太郎コーナーにあった或る本が気になったので、そちらを買いました。

それがこの本
覇王の家〈上〉 (新潮文庫)/司馬 遼太郎
¥580
Amazon.co.jp
徳川家康を中心に、家康人質時代~小牧・長久手の戦いまでを描いています。

「歴史のマイナー人物」をコンセプトとして、本を読む方針を立てていたのですが、何故、歴史上の超メジャー人物である徳川家康が主人公であるこの本を選んだのか?

それは、この本が家康だけではなく、歴史の教科書では一言で済まされている出来事について、その家臣団(三河一門)の行動・心理を織り込み、丁寧に描写されているということです。

例えば、家康が自身の正室・築山殿(信康の生母)と長男・松平信康(岡崎三郎) を自らの手で介錯した話。
歴史の教科書では、その原因を「織田信長から、築山殿と信康が甲斐武田氏と密通していると疑いを掛けられたため」としてサラッと一言で済ましています。

しかし、本書ではその背景が詳細に描写されています。
家と家、そして地方と地方のぶつかり合いの縮図が背景にあった、
という解釈です。
今川方(築山殿と信康)、三河衆(家康と家臣団)、尾張方(信康正室・徳姫 )の争いということですね。

築山殿には「今川家は足利将軍家にも連なる由緒ある家柄。私はその今川家の重臣の出身よ。」という自尊心があり、気位が高く、そのため、今川家人質であった夫・家康のことを格下に見て蔑んでいたようです。

「三河の田舎侍の分際で。あなたが今あるのは私のおかげなのよ。」といった態度。

その築山殿が、桶狭間の合戦後に夫・家康と共に岡崎城で暮らし始めたのですが、さあ大変。
築山殿をはじめ、自身の実家から連れてきた侍女連中が今川時代の栄華を鼻に掛け、三河衆(家臣や次女)を馬鹿にした態度を取るわけです。

そこに信康の正室として、尾張織田家から織田信長の娘である徳姫が輿入れ。
築山殿は徳姫のことを「尾張の田舎の小娘が」と馬鹿にしますし、徳姫は徳姫で築山殿を「我が父(信長)に討たれて没落した家の分際で」と馬鹿にする。
この二者の抗争に加え、酒井忠次 をはじめとした三河衆は自分たちのことを散々馬鹿にしてきた築山殿のことを良く思っていませんし、何より、その気質を受け継いだ信康が将来の主になることが許容できなかった。だから、酒井忠次は家康の使者として織田信長から築山殿+信康のことを詰問されても、弁明するどころか寧ろ、築山殿+信康を売るような説明をしたり。

織田信長も、勇猛剛毅な信康が織田家の将来の驚異となることを恐れていた(信長の息子は凡将揃いなので)、ということも相まって。。。


私、学生時代から「歴史」が好きだったんです。
何故なら、暗記するだけでテストの点数が取れたからです。
でも、何気なく覚えていた人物や出来事のウラには、深い深い背景があること、そしてその背景や心情を知ることの面白さに目覚めました。