- アレクサンドル・デュマ, Alexandre Dumas, 生島 遼一
- 三銃士〈上〉
- 岩波書店 ★★★★
[あらすじ]
17世紀はじめのフランス、武人として出世の道を切り開くために青年ダルタニャンはパリにやってきた。そこで彼が出会ったのは、3人の近衛兵士アトス、ポルトス、アラミス。枢機卿リュシリューに目をつけられた4人はさまざまな危機に陥りながらも力を合わせてそれらをはねのけていくのだが、やがてダルタニャンが魔性の女性ミレディーの誘惑にはまり・・・
時に若者らしい暴走を見せる勇敢なダルタニャン、沈着冷静で女になびかないように見えるが実は重大な秘密を持つアトス、陽気で豪快なポルトス、聖職者志望で折に触れ僧になりたがる繊細な詩人肌のアラミスという4人のキャラクター造形が最高。なかでもアトスの重大な秘密が明かされ、それに関連する4人の強大な敵を追いつめていくくだりは圧巻だった。娯楽小説として完璧。これ以降に書かれた群像もの(特に3~4人の)のほとんどが影響を受けたんじゃないだろうか。
私にとっての海外版「三匹が斬る」(時代劇)だな。
あと、新たにいただいたおすすめの「岩窟王」「ああ無情」「おじいちゃんの休暇」も、ぼちぼちと読んでいきます。
以下、三銃士を薦めてくれた黒やぎさんへ私信。
あなたがリュシリューを好きだってことを、読んでとっても納得したわ。私の好みはアトスかな。
BGM:Turandot/Puccini 祝・荒川静香!