風の谷のナウシカ(いまさらだけど) | ほんのにちようび

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心に残った本のあらすじと感想をつづります。

(時に映画、マンガ、音楽などについても)

宮崎 駿
風の谷のナウシカ
徳間書店 ★★★★★

先週の金曜ロードショーはナウシカだったので、なんとなくビデオにとって見てしまった(何度目だ)。


そしたら、ふと原作が読みたくなったので一気に読んでみた。初めて知ったけど、映画になっているのは、原作の全7巻中2巻の途中ぐらいまでだった。原作は映画と異なる点も多く、トルメキアの対抗勢力として土鬼(ドルク)という集団が登場する。というか、トルメキア対土鬼の戦いが物語の軸になっている。その中でナウシカは遊軍的存在であり、途中からは戦いに与せず、もっと大きな目的のために突き進んでいく。映画の中ではちょっとやなヤツ(だけど根は悪くない?)なクシャナも、原作では、ナウシカとキャラがかぶってるんじゃないかってぐらい正義感にあふれている。


この原作は、正直言ってどう感想を書いていいかわからないぐらい完成された作品だった。未来への警鐘、絶望感が安易に描かれている本は世の中にごまんとあるだろう。でも、この本では、未来への絶望感や、人間の持つ業の哀しみみたいなものが、完璧に構築された物語世界のなかに凝縮されていて、「私たちの未来って、本当にこうなるのでは?」と思ってしまうほどのリアリティがあった。そして、その世界では、ナウシカはおおいなる母性だった。

宮崎駿の言いたかったことは、たぶんすべてこの作品につまっている。


BGM:風の谷のナウシカ/久石譲

    「久石譲」が芸名だということを最近知った。