2004年の読書をふりかえって。 | ほんのにちようび

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心に残った本のあらすじと感想をつづります。

(時に映画、マンガ、音楽などについても)

あっという間に新年も20日近くが過ぎました。
2004年の読書生活を振り返ると・・・

読んだ本の数:145冊

そのなかで特に面白かった本10冊(ベスト順ではありません)  

暗いところで待ち合わせ/乙一 
 話のアイデアが面白かった。乙一はノワールなものと、爽やかなものの2タイプに作品が分かれるが(どこかのサイトに黒乙一、白乙一と書いてあったが、言い得て妙)、この本は爽やかタイプ。読後感すっきり。  

オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎  
 個人的には、伊坂幸太郎の最高傑作だと思う(世間の評価は重力ピエロかな?)。なぜなら、この作品にはあまり純文学の匂いが漂っておらず、純粋にストーリーを楽しめるから。他の作品は「文学的表現」を意識して書いているようなところが見受けられて、読んでいてもなんとなく気持がさめてしまう。  

雷桜/宇江佐真理 →100冊入り  
 文句なしの名作。登場人物が生き生きと描かれていて、好感を覚えずにはいられない。設定・ストーリーも秀逸。江戸時代版オオカミ娘(正確には「神隠し」にあった娘なのだけど)の話といったところ。
 主人公のお遊とその母が一緒にうめぼしを漬けるシーンでは、思いがけず号泣してしまった。  

人生劇場/三浦しをん  
 しをん本を読むきっかけになった一冊。ダメオンナ的おばかエッセイ(本当はすごい才女なんだろうな)。抱腹絶倒とはまさにこのこと。電車の中で噴き出してしまって、ちょっと恥ずかしかった。おばかを装っているが、文中に散りばめられている豊富な知識を見ると、どうみても只者ではない。年齢ごまかしてないか? なんて。  

アラビアの夜の種族/古川日出男  
 とにかく構成がうまい。語り手が紡ぐ話自体はファンタジーとしてどこかで読んだことがありそうなものだが、なぜ語り手は話しはじめたのか、その話がどんな現象をもたらすのか、といった背景の作りこみが非常にうまくて引き込まれた。新しいタイプの作品。  

終戦のローレライ/福井晴敏  
 祝・映画化でございます。この感想は12/3のブログ にあります。  

樅の木は残った/山本周五郎  
 「さぶ」を超える傑作。伊達藩のお家騒動の話なのだが、主人公原田甲斐のキャラクターの描き方が素晴らしい。どこまでも自分の信念を貫き通す原田は、読んでいて痛々しくなるほど。目が離せない。  

クライマーズ・ハイ/横山秀夫  
 こういう話を読むと男同士の友情にあこがれてしまう。何かに全力で打ち込んでいる人の姿は、見る人の心を打つものだ。“純愛”ブームにちょっと食傷気味だったときに、男女の恋愛とは違ったところで純度の高いこの本を読んで、はっとした。

幸福な食卓/瀬尾まいこ  
 12/16のブログにも感想を書いたが、2004年は瀬尾まいこさんを知ったというだけでも実りのある年だった。他にも「図書館の神様」や、「天国までまだ遠く」を10冊に選んでもいいくらい。

人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ
 瀬尾まいこさんに続く2004年の注目株。この本については次のログで書きます。



 BGM:Happy talking/SUPERCAR   ←解散なんて・・・衝撃。