さて狐落城を収めたあとは、さらに先の三水城へ。
スタートの尾根は水平に伸びているが、どこまでが狐落城の範囲かよく分からない。
尾根が登り始めるように見えるところに、ごく小さな堀切らしいやつが…
そして、登り始めたと思ったらすぐに小ピークになり、その向こう側にもう一つ。
ここまでの堀切たちは、狐落城の守りとして掘られた…?
ここから三水城までは、比高ほぼ100メートル💦
またまた単調な登りになるが、狐落城までよりは緩やかな登り。
山歩きを普段からしていれば、なかなかに楽しめるコースだろう。
土橋のような細くて傾斜の緩い尾根の向こうで、大きな斜面が立ち上がり…
残念ながらこれは自然地形😜
ここを越えて少し登ると、正面に立派な石の壁が現れる😮✨
この裾も堀切のように少し抉れている。
そして、壁の向こう側が深さ3メートルぐらいの鋭い堀切になっている😮
これは立派✨
ここから東へ落ちる竪堀の荒れっぷりが、ハンパない💦
倒木にヤブ、ガラガラと散乱する岩に小石…
そして、張られたトラロープを頼らないと登れないような急斜面の道を登ると、主郭🙌
標高789メートル、バドミントンコートぐらいの狭い曲輪。
坂城町方面や、善光寺平のほうへ向かって流れてゆく千曲川沿いも見渡せる。
で、周りの斜面ヤバっ😨
この主郭からは東西に尾根が伸びていて、それぞれに堀切が刻まれているという。
まずは東尾根から見に行ったんだが、ここは5メートルぐらい下までが立木に掴まりながらでないと降りられないような急斜面💦
こんなとこにも、石積を嵌め込んでいたらしいな😮

ここを通過すると傾斜が緩くなるので、まずは落ち着いて尾根を俯瞰。
南北に覆われているので写真ではあまり伝わってこないが、幅が狭くなって両側が相変わらず高度感たっぷりなので、怖ぇったら…🥶
さらに、すぐに2条目。
どちらも、幅3〜4メートルばかりの小さなやつで、二重堀切と言えるように平行に並んでいた。
ここはこれだけらしいので、次は西尾根へ。
ここは室賀峠方面への山道が通っているというので、少しはマシか…
って思ってたら…
何じゃありゃ?🤯



ここからは、さらに奥に堀切が並んでいるのが見える。
小さな3条目の向こうに少しデカそうな4条目が続く。
そして奥の高い土塁の向こうにもう1条、つごう五重になっているようす。
この4条目と5条目は、なかなか大きい。
4条目
5条目
いや、奥にもう1条見えてきた…
つごう六重堀切か😮
ラストまで、キレイな薬研堀の断面✨
城外側の壁に露岩が出ている…
多重堀切というと房総峰上城の七重岩盤堀切が知られるが、ここにも尾根続きに六重もの堀切を並べている。
千曲川沿いだけでなく、室賀峠側からの侵入にも備えなければならなかった、この城が置かれた緊張感がひしひしと伝わってくる…😨
★三水城(さみずじょう)
長野県埴科郡坂城町網掛
狐落城コース登り口付近に駐車場あり。麓からの比高が400メートル近く急坂の連続で体力を要す。
山城
(2025年9月26日 記)