迫間城は関市と各務原市の境に間に横たわる山稜の東寄り、迫間不動尊の北側の尾根上にある。標高200〜400メートルぐらいの低山だが険しいところも多く、中世に東山道が通っていた山稜東端には猿啄城もあった。
美濃守護代斎藤氏の家臣長井氏に従っていた大島氏が居城としていたと伝わるが、築城時期など歴史は不明とのこと。
梅雨時だというのに夏至の強烈な日差しが顔を出し、気温も30℃をゆうに超える暑さの中、朝イチの野口館
縦走できるらしいが、この暑さの中徒手空拳じゃムリっす🥵💦
城の麓は、迫間不動尊の門前で賑わっている。
まずは不動尊の鳥居をくぐる。
道を登ってゆくと、霊場になった滝がある。
滝の方へ行かずに朱塗りの手すりのついた階段を登っても良いが、聖なる滝の雰囲気はなかなか✨
道は不動尊の境内へと登ってゆく。
登ってすぐ、左側にトイレがあるが、その奥から沢に向かって降りてゆく階段が登城道になる。
境内をさらに入って奥の院の滝からも階段道で登れるが、そちらは帰りにするか。
先ほどの滝より少し上流で沢を渡り、目印兼手すりのところから登ってゆく。
なかなかワイルドな道…💦
沢から登るとすぐ折り返すように左へ。
さほど急坂ではないが、幅はせいぜい肩幅ギリギリぐらいで、何しろワイルド…
しばらく進むと周りが露岩っぽくなり、樹高も低くなってきて夏の直射日光が照りつける🥵💦
さらにトラバースしつつ少しずつ登ると、小さな峠のようなところに出た。
道標とか小さな祠とか色んなものがある😮
ここは小岳峠の辻󠄀という場所なのだそうだ。
西へ伸びる尾根だけでなく、登ってきたのと反対側へも降りられるらしい。
ここからは、東に続く尾根上を登ってゆく。
急坂がないというのは、歩きやすくてイイもんだ😅
さっき猿啄城登っててコケたんじゃい😅💦
少し登ると分岐。
城内へは左へ入ってゆく。
これより
歩行区間
史跡保護のため
とあるところを見ると、ここまでMTBとかで入ってくる人も居られるようだな😨
しばらく登ってゆくと、急斜面から逃げるように道は右に折れる。
そして、2メートルばかりの段を登ってゆく。
上は、六畳一間ちょいぐらいの広さがあって、曲輪なのかどうなのか。という空間。
道は左に折れていて、正面の🌿🌿に続く平場はは数メートル先で斜面に消えていた…
ここから、また2メートルばかりの段。
ここを登ると、あとは緩やかに登っている。
道以外のところは濃厚な🌿🌿に覆われて、様子が窺えない😂
そしてラストは、またまた3メートルぐらいの段になって登る。
この上が山頂、城の主郭でもある。
🌿🌿で様子はサッパリ見えないが、左右ともちゃんと同じくらいの高さの城塁になっているようだ。
そして、登ったところの主郭。
中央が少し盛り上がっているが削平はちゃんとされたようす。
テニスコートぐらいの広さか。
そしてこの主郭、いろいろなものが立っている。
まずは、でっかい城名標。
日陰木として残された桜の木の下には、標柱や土足厳禁看板が😮
北側にも標柱みたいな。
こちら側は樹林の向こうに展望がひらけていて、関市などの街並みが見える。
🌿🌿が多いせいで、ただの丸い山頂に見えてしまいそうなここだが、北側には帯曲輪が走っていて、主郭のほぼ半分を取り巻いているようだ。
西のほう
東のほうは、主郭との間の斜面がすこし大人しいか…
その下は急傾斜で落ち込む斜面なんだが、🌿🌿で全く見えなかった😂
さて下山は反対の東側からにするか。
北側からこちらにも帯曲輪が伸びていて、虎口下の馬出のような空間をつくっているか。
主郭からの下りは、この階段道から始まる。
降りた下から振り返ると、西側の段より高さがある…
曲輪は六畳一間ぐらいはあるか。
両側の🌿🌿の中にも少しは広がっているようだ…
右側には、南へ降りてゆく竪堀らしいものが…
見えがだいぶ微妙だが…💦
さらに下ってゆくと、一段低くなるところの上に小さな平場。
またまた六畳一間ぐらいの狭い空間だが…
東から段の下まで登ってくる寄せ手と正対する、防御の正面だわ😨
しかも、この段の下にはミニ堀切がある…
道のところは埋まっているが、右側
左側は手前の🌿🌿の向こうを覗き込んで…
うん。間違いなくここは東の防衛正面、キルゾーンだな😨
それにしても、簡素。
このすぐ下で、城山を北側に迂回していた道と合流する。
ここを少し入って主郭の真下あたりを見てみたが、傾斜45°くらいのフツ〜に急な山だった…
ここからひたすら下りかと思ったら、いちど登ってゆく。
そして、不動明王を祀ったらしい祠とかが立つ小ピークに出た。
ここから道はコンクリ舗装され、さらに先には不動明王が祀られている。
鳥居と拝殿も立っていて、迫間不動尊の奥の院のような雰囲気。
ここからは、立派なコンクリ階段を降りてゆく。
途中には三十三観音も。
さらに降りていけば、奥の院の滝のところに出る。
ここにも朱塗りの鳥居が立ち、奥の院がある。
下の滝と比べてだいぶ細くなり、水は大小の飛沫になってまっすぐ落ちる。
ホントにピークの周りにわずかな土木工事を施しただけの素朴な城で、長井氏の庇護があったとはいえこの城に拠って戦国時代を生き抜いて来たとすれば、驚くべきだろう。
これは調査キボンヌかも。
★迫間城
岐阜県関市迫間
迫間不動尊の駐車場が利用可。トイレや自販機、売店などもある。
山城
(2025年6月26日 記)