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関口城は国道7号沿いの旧朝日村中心地の東側の山中にある。日本の滝百選のひとつ鈴ヶ滝への入口あたり、関口地区の背後の山に構える。

歴史などは分かっていない様子、あまり知られてもいないようでネット上の情報も少なかった。


国道7号の反対側を占める本庄氏の猿沢城を午前中に攻略し、ちょうど残り1城ぐらいの時間になったので、近くでマークしていたこの城を訪問することにした。

 

スタート地点はなかなかに難易度が高く、関泉寺の境内を突っ切るか麓の民家2軒の間に広がる道のない広場のようなところから登ることになる。

関泉寺の境内。ここから写真内右へ進んで寺務所らしい横を通り抜けても良いのか、気を遣うところ…

 

もう一つの登り口になりそうな道のない広場は、こんな感じ。


向こうの方に階段道が見えるが、向こう側の民家の庭から出ているようにも見えてしまう…
トバ口にフェンスで囲まれた貯水槽みたいなのもあるし、ここ入っていい場所なのかな…?💦

階段道までの道は🌿🌿に埋もれているようだが、階段道が始まるところには鳥居の基礎みたいなのがあって、ここが神社の参道なことを教えてくれる。

 

周りの目を気にしながら進むと、火結神社の鳥居。

 

ここからの最も安全なルートは、寺務所の前を通って背後の伏見稲荷大社の脇から登り始めるルートで、ここからスタートすると主郭まで道がある。

寺務所の庭先を通っていいかどうかが、ちょっと気になるが…

帰りにそちらへ降りてきたので、ラストで。

 

事前情報ではそれを知らなかったので、火結神社の境内に入って裏から登ったが、尾根に出るまでの比高30メートルほどが道なき急斜面の直登になる。

 

鳥居をくぐって、急傾斜の石段を登って火結神社へ。

けっこう立派な本殿✨

 

さて、ここから林道が通っているという情報と思ったら、残念ながら道は無かった…

道があるのは関泉寺隣の伏見稲荷大社だった😅

 

本殿右側の裏手に入り、荒れた斜面を尾根へ直登してゆく💦

 

尾根に出たら、あとは尾根線に沿ってひたすら直登になる。

最初はけっこうな傾斜💦

 

この最初の20メートルばかりの登りがキツイの何のって…

何とか登りきると、ヤマツツジとかが癒してくれる尾根に変わる。

ただ、踏跡の幅が狭い…

 

ここからしばらく平坦、そしてまたジリジリ登ってゆくと、いよいよラストの登りかというところ。

まっすぐ登ってゆく道の先が、山頂らしくなっている。

 

ラストは2段くらいの段郭が見える。

実際にはもっと重なっているらしいが、不明瞭すぎて見えなかった…😅

 

否。

もう一段、虎口みたいなちっこい段があった😅

ここには木の階段を設えた跡がある…

 

登りついた曲輪は、南西に頂点を突き出した直角三角形っぽい形をしている。

野球の内野を半分に切ったぐらいの広さか。

 

右側には細い帯曲輪がある。

 

そして二等辺三角形の頂点の下には、かなりの広さがある曲輪が…

俯瞰ではヤブが多く見栄えがしないので、降りてみる。

 

上の曲輪との間の段も、しっかり加工されているな😮

 

いっぽうの左側は…恐ろしい急傾斜🥶

バッサリ…ってほどでもないが、かなり下まで真っ直ぐ落ちている斜面💦

 

曲輪の南東の方は、少し高くなっている。

 

曲輪を抜けると一気に下りになる。

ここには木の階段が残っていた…

 

その下で堀切が横切っている。

ほんのわずかに掘られたようにしか見えないが、尾根線を土橋で渡るタイプらしい。

 

左右への竪堀もしっかり落ちている。

左側

 

右側は、ちょっと微妙…

 

堀切の先の道、左側にちょっとだけ土塁が残っている?

 

その先は、細長い平場が10メートルちょっと続いている。

 

向こう側には、道に突き出した土塁もある。

 

これが、高さこそ1メートルもない小さなやつだけど、道を塞ぐかのように横断しているので、とても目立つ😮

 
ここまでの細長い平場が曲輪だとしたら、内部を見えないようにしたり進入者を直進させないようにしたりする、蔀とかいうやつかも…?

南北の曲輪を結ぶ尾根の鞍部になるここに、動線を折ったり絞ったり内部を見えなくしたりする必要のある空間があったとしたら、面白いところ…🤔

 

ここからは、目指す主郭が雄大な盛り上がりを見せている。

いよいよ登りにかかる💨

 

村上 関口城 その2に続く)

 

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(2025年5月16日 記)