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新曲輪地区へ
主郭から要害、曲輪と地名のついた地区を越えてきた。
曲輪地区東端の堀切の向こう側の斜面を登ると、意外と細い尾根上に出た。
天端の丸い普通の尾根に見えるが、新曲輪から伸びて西の果ての堀切まで、アップダウンがほとんど無く続いているところを見ると、何らかの土木工事は施されたのだろう…か?

途中に、深さが人の背丈ちょいぐらいの小さな堀切があった。
小さいけど、ちゃんと薬研堀している✨

堀底南端から、行く手の新曲輪が大きな盛り上がりになって、植林地の彼方に見えてきた。

ちっこい堀切を渡って振り返ると、いま来た側の土壁が迫力ある😮
しかし、ピーカンで撮りづらいわ…💦

ここから、同じような尾根上を少し進めば新曲輪に出られる🙌
ようやく到達した最奥の曲輪は、広い広い削平地だった。

何ヶ所か、縁の方に一段窪んだ平坦地があるとのことだったが、ヤブがかなり濃いぃせいで確認したのは東端の1ヶ所だけだった😂

フィナーレの南尾根、ダムと巨大堀切
新曲輪地区はこれだけで、虎口や土塁、空堀などは何もなく、南に向かって伸びる細い尾根へと続いてゆく。
こんな奥深い山なのに植林地…😮

右側には、底が平坦な谷が並走する。

この谷の中間あたりは池だったようだが、しばらく進むと何となく湿地のような感じになってきた😮
往時は水を湛えていたかも…だとすると貴重な水の手だったか…?

尾根上で談笑するオフメン✨

池のほうは緩やかに少し下っているだけだが、反対側はこの急斜面😨
こっちも城の西側と同じく、下が見えない🥶

尾根をさらに南へ進んでゆくと、右側の谷が急に深くなっていた。
平坦だった谷底が急に深い自然の谷に変わったらしいので、もしやと思って谷へ下ってゆくと、ダムのように積み上げられた土手が立ちはだかっていた。

倒木で見えにくいが、この向こう側に水を湛えた池が広がっていたとなれば、立派なダム湖やな😮
三河、大給城の砂防ダムチックな水の手をちょっと思い出すような光景だった✨
さて、尾根はいよいよ城の末端に向かって伸びてゆく。
高度がほとんど下がらないまま池の向こう側へ進むと…
目の前ザックリ🥶

こんなデカい堀切あったっけ🤯

めちゃくちゃ断面デカいやん🤯

これは、新曲輪地区の南側を守るにふさわしい、立派な堀切だった✨
ここも岩盤というよりは土の城チックだな…
主だった遺構はここまでで、あとは少し先に土橋のように細くなったところがあるぐらい。
もっともここも両側バッサリで、上に立つとかなりの高度感がある…🥶

ここから先は尾根の高度も下がり始め、遺構も何も無い自然の尾根になってゆく。
下る途中に城内2基めのソーデンセンがあるとなれば、ラストはやっぱりコレ〜😂

ここからは鉄塔巡視路が付けられている。
それを降りてゆく、と2つの谷が合流するところに狭い集落跡のような平場に降り立つ。
ここから合流した谷を下ってゆくと、国道410号からゴルフ場へと入ってゆく道に出るようだ。
広さも土木遺構もスケールが大きく色々な要素が詰まっていて、ひとことで纏められない城と思った。
基本的には一定の山域の尾根周辺を土木工事してに城塁に仕立て、その東西の絶壁を防御に取り込んだ城だろうか。
主郭周辺を中心とする南西側が岩盤チック、他が土の城チックなことも面白いところだが、場所により築城や改修の時期が異なることを示しているのかな…?🤔
それにしても、このあとに久留里城に古城まで行程に組み込むとは、怖ろしや房総セブン😱
【完】
★千本城
千葉県君津市広丘
登城口前に普通車2台分のスペースあり。
山城
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(2025年4月3日 記)