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函南町には3つの『田代城』があり、区別するためにⅠ〜Ⅲの記号が付けられる。田代集落のすぐそばにある田代城にはⅡの記号が付けられていて、集落の裏手に北から伸びてきた尾根の末端にある。

源平の戦いのときに源頼朝の挙兵に応じた田代信綱の城といわれる。修善寺近くの田代砦から移ってきて拠点にしたという。


この日は長浜城の裏山に点在する砦デビューを果たし、最後にここに流れ着いた。


現在位置(Googleマップで)

入口は、田代の集落から少し登ったところ。事業所みたい名前の枯れ草に埋もれた道を、奥の森へ向かって入ってゆく。


枯れ草の道を抜けると、正面左に小山が盛り上がっているのが見えてくる。


その北端は、かなり直線的だった。

自然の地形っぽくないな😨


道は小山の西側を斜めに登っているので、ひとまず登ってゆく。

登りきるとササヤブになって視界が取りづらくなるが、ここから左に登った広い平坦地が城らしい。


登りついたところは、北東から南西に向かってわずかに傾いた、広い平坦地だった。


城内に何もなくて、どこにいるのか分からなかったので😅まずは北の方へ。

向こう側から水音が聞こえてくる縁に、土塁のようにも見える盛り上がりが。


北端は、塚のように高くなっている。


これらは、人工的に盛ったものか怪しい感じもする…

 

北端まで行って、落ちる斜面を上から眺めてみる。

ヤブでよく分からないが、切岸加工をしたような跡は見えず、立木などに掴まって何とか登降出来そうな斜度。


道などは無いが降りてゆくと、途中に段みたいなのが見えたが、城の遺構だろうか?🤔

ヤブの中で全体像が分からなかったが…


斜面の下の方は傾斜がきつくなり、下は畑のような場所だったので踏み込むのはマズイと思い、登り返した。

曲輪状の東側へ行ってみる。

冷川に面した側は20メートルはありそうな土壁になっていた😨


北側は自然のまんまのような感じがしたが、何となくここが城だった面影は見えるような気がした。

中世初期の武士は守護神などを祀った周囲を城と呼んだぐらいで、とくに土木工事などを施さなかったとも言うし…

 

ともかくも、次は南の方へ。

 

全体に傾いていた北の方と違って、南の方はそれなりに平坦で、建物も建てられそうな感じ。


南の端っこには神社が…



西側に回り込んで外の斜面を見てみる。

冷川沿いと比べるとだいぶ緩やかだが城にするには不都合は無さそう、といったところ?


全体に土木工事を施した跡がほとんど無さそうで、小高い丘の片側に冷川の刻んだ断崖が入っている、陣地などを築くに良さそうな場所を選んで住み着いた、という感じの素朴なものだった。

修善寺の田代砦はけっこう大きな堀切に刻まれた連郭式山城といったところだが、あれは後世に別人が改修したものだったか…?

なんて思ってしまいそうだ。


★田代城Ⅱ

静岡県田方郡函南町田代

近くに車を停める場所がなく、公共交通機関の便も無いので訪問に苦労するところ。

山城?

 

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(2025年3月31日 記)