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網代山砦は北条氏の水軍の拠点として知られる長浜城から南東に続いていた尾根状に2つならぶ砦の一つで、長浜城の南隣にあたる。いまは尾根が県道の切通しに分断されていて、長浜城からの往来は不可。

2001年に発見されたとのこと。甲相同盟を結んでいた武田氏と北条氏が越後での御館の乱をめぐって関係悪化した天正七年(1579年)に長浜城とともに築かれたと考えられているが、詳細不明のようす。


最初に東側の岩尻山砦を攻略し、その足で尾根続きを西に進んで入城した。水道施設までは岩尻山砦と同じ道を登る。

水道施設の北側から尾根上へ入るとササヤブ+野バラの群落が数十メートル続き、ムリに突破しようとすると生傷人間になること必定なので、施設の南側へ入り、踏跡をたどって進んでゆく。


ササヤブを越えて森に入れば、ヤブのない尾根が続くようになる。


すこし先に平坦な小ピークがあるが、砦はまだ先。


ピークの平坦地は北へ伸びているが、これをそのまま進むと砦の東隣の尾根を降りてしまう。

ここはすこし左、壊れたTVアンテナが転がっているあたりから下に続く尾根へと入ってゆく。

かなり急な下りだが、尾根の盛り上がりを捉えられれば大丈夫だろう。


標高50メートルあたりでまた尾根が左右に分かれるが、樹間越しに海が見える右側へ進む。

これが長浜城まで続いていたという尾根だが、かなりの下り…


そして、すこし先に段らしいものが見え、向こう側が平坦になるようなところが見えてくるので進んでゆくと…


これ、砦の土木工事かぁ〜⁉️🤯


段かと思ったのは、深さが3メートル、幅が7メートルほどもある、予想もしなかった大きな堀切だった。

これがまた、こちら側が険しくて降りるのが怖いところ…

東側から比較的楽に降りられるが高度感があるので、慎重に降りてゆく…


そして、キレイな薬研のV✨


東を向くと、樹間越しに海✨


遺構はこれが唯一とも言えるらしいが、ともかくも立派✨

そして下る尾根の途中で仕方なかったのだろうが、砦の外側のほうが高くなっている。

先ほど通ってきた小ピークも砦だったのか?🤔とか思ってしまいそう…


ここから砦の範囲になるらしいが、奥の尾根は自然のまんま…

削平もされたように見えない…


しかし、西側は1〜2メートル削ぎ落として段にしてるな🤔


そして、行く手に墓碑のようなものが見えてきた。

まわりが広く平坦になっているところを見ると、あそこが主郭か🙌


主郭には、アタマの落ちた石灯籠が立っていた。

周りはテニスコート半面ぐらいの広さの削平地が広がっている。中央が少し高いか。


西側の土壁、スゴいな🤯

遺構か後世の崩落で出来たかは分からなかった。

最近の崩壊とかで出来たものでは無さそうに見えるけど…?



主郭の北隣には、1メートルほど下がって小さな曲輪がくっついていた。


ここから先は、県道を通すために尾根が崩された法面になる。

それでも、北側の曲輪の縁が段になっているところが辛うじて残っていた。

ちゃんと土を切ったり盛ったりして造成したんだろうな…


この先、長浜城までの間に何があったか、いまは知る由もない…😢


目立つ土木遺構といえば南端の堀切と西側の絶壁ぐらいという感じで、それ以外は自然地形を上手く使ったのかな…?

この砦は、県道に崩された長浜城との間の尾根に何があったかが分からないと、どんな位置づけの砦だったのかシロウトが理解するのは難しいか。


★網代山砦

静岡県沼津市内浦重須

光明寺、長浜城とも駐車場利用できるか未確認。

山城


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(2025年3月26日 記)