あかなぎ山砦は掛川の町から北に10km弱、吉行淳之介文学館や桜木池のある谷の東側にそびえる小ピーク上にある。規模はごく小さく、曲輪は山頂に一つだけのようす。
2009年に南隣の観音山砦とともに発見され、歴史なども不明との由。
この日は午後から雨降りという予報だったこともあって、さっさと済ませようと朝早めに取り付いたが、お腹の調子が悪くて悩まされた😬💦
砦までの道は無く、どこかの斜面から直登しなければ登れない。
今回は「桜木池公園駐車場」のすぐ南の像の裏から登り、駐車場の裏側斜面から下山したが、一長一短。
高低差にして30メートルばかりヒヤヒヤしながら登ると、尾根上に出たようで傾斜が緩くなってくる。
それでも険しい尾根をもうしばらく登ると、標高にして130メートルあたりで尾根を横断する堀切らしいやつが…
微妙。
それでも、ちゃんと掘り込まれてはいるようだ…
ここから尾根の傾斜がまた急になってくるので、その裾に堀切を入れたようす。
ここからは、もうピークが先の方に見えてくる。
そこまで、急傾斜だが木の根をスタンスにして登ってゆく。
ピークの南側の斜面が、麓の方まで急傾斜で落ちる😨
自然の丸い山の斜面だが、これに拠った砦か。
ここを登りきると、標高164メートルのピーク。
ここが主郭。
コシダの茂る、削平された感じのあまり見えないところ…
よく見ると、最高所のあたりが削平されているようす😮
さらによ〜く見ると、丸っこく見えた山頂も北東側のてっぺんが平坦、南西側が一段低くなった二段構造のようにも見えてきた。
ちょっと欲目かなぁ…😅
ピークの東側に入って、全体を見渡す。
ここからだと、丸いピークのてっぺんを削平した様子が分かりそう…
主郭を過ぎると尾根は急に細くなり、高度を下げつつ南へカーブするようになる。





ホントに山をそのまんま砦にしただけのような感じで、主郭のわずかな削平跡と東西に伸びる尾根に刻まれた堀切一つづつぐらいしか土木の跡は無かった。
仮想敵をどの方向に置いていたかも分からないような砦だが、南北朝時代ぐらいまで武家の山城はこんなものだという話もチラホラ…
例えば川根の護応土城とか
この砦も、そんな古い時代のものなのかな…?🙄
★あかなぎ山砦
静岡県掛川市上垂木
麓の桜木池公園の駐車場を利用。水洗トイレ完備。
山城
(2025年3月19日 記)