トップページ 都道府県別索引へ


飛山城は宇都宮の市街地から鬼怒川を挟んでほぼ真東の段丘上に広大な城域を持っている。

平安時代にこの地に土着した芳賀氏の城で、鎌倉時代末の永仁年間(1293〜1298年)に芳賀高俊の手により築かれたといわれる。芳賀氏は源頼朝の奥州遠征のときから宇都宮氏の麾下に入り、戦国時代にいたるまで有力家臣であった。天正十八年(1590年)の小田原合戦後に豊臣秀吉による宇都宮仕置により廃された。

1977年に国指定史跡、2005年には「飛山城史跡公園」として整備され、東側に「とびやま歴史体験館」も開設された。Wikipediaに記事がある。


城跡公園の前に駐車場はあるが、せっかくLRTが開業して城名を冠した駅まで出来たので、この日は新四号国道近くの平石駅に車を置いて乗車。

飛山城跡までは2駅、途中で鬼怒川を渡る。

向こう側に見えている、森に包まれたてっぺんが平坦な丘に、城は眠っている。


電車を降りて、お見送り🙋


そして、猛暑日ちかい中、日差しをいっぱいに浴びて、いざ城へ💨

この日、宇都宮の最高気温は34.4℃😮

道理で暑さが破滅的じゃないと思った…


駅から出て一旦東へ進み、車道に出たら北へ。

こういう曲線美を見ると、つい道草…😅


LRTの駅の周りには自販機さえ無いので心配になるが、ベースキャンプのとびやま歴史体験館に自販機があるので暑い日も安心😊

道沿いには幟もはためいていて、迷うことは無いだろう。

途中のオオバボダイジュにも立ち寄り。

宇都宮市の天然記念物だそうだ。


途中T字路が出てくるので左に入り、次は右とひたすら北に向かって進めば、城跡公園の門が見えてくる。

さっそく、左側の森の向こうにただならぬデカさの土塁が…😮


車道はとびやま歴史体験館の門で終わっている。

車はここに停めておける。

門の前から左に入ると、さっそく大手らしい虎口の前で木橋が堀を渡っている。

すごくカチッとした整備だ😮


この堀は6号堀とのことで、一番老番の堀になる。

城の東側を南北に走っていて、接続する台地との間を区切っている。一番侵入しやすいと思われるところに対する重要な守り…

北のほうは40メートルぐらい一直線に伸び、先の方に櫓台のような張り出しが見える。


ザ・土の城❗️


この威厳がたまらん🥳

南側にも横矢をかける張り出しがある。

ここはトラロープで仕切られていて、堀に寄るのは止めたほうが良さそう。


城内に入る前に、北側の櫓台を見に行ってみる。

まずは堀に寄って遠望


堀のへりにトラロープが張られて立ち入りはできないようだが、四角く張り出した櫓台の裾をカクッと囲む堀を見渡すことは出来る。

この日の夜がうつのみや花火大会で、このあたりは打ち上げ場所すぐ南の好展望地らしいので、観客が堀に落ちるのを防いでいたようだ。


そして、なんとこの櫓台正面にはロープがフィックスされていて、登らせているらしい😮


ここからも城内に入ることができるが、とりあえずは正面に戻ってから入るか。

戻る途中から眺める6号堀が、絶景✨


堀を渡る木橋が良いアクセント✨


機能美やね🥳


この木橋は調査で存在が判明したと言うから、堀底に柱穴などが入っているのが見つかったのだろう。

いざっ💨


橋の向こうには土塁の切れ目が入る。

ここに大手門があったと考えられているが調査では存在を確認できなかったとのこと。


城内に入ると、南北にやや曲線を描いて伸びる土塁がカッコいいな✨


そして門の正面には、立ちふさがるように枡形の土塁。

裾に堀がめぐる。


ここへは、南側に少し進んでから入ってゆく。


そして、北へ向き直って木の橋を渡ると、キレイな方形の枡形。

土塁は低いが、いかにも土木工事で築かれたものという人工美🤗


ここからも南に土塁が一直線に伸びる。

向こう側が5号堀。


この枡形から入ってゆく前に、南の方へ行ってみるか。

5号堀と6号堀に挟まれた空間は、曲輪Ⅶ。

これが南にまっすぐ伸びていて、舗装された園路が通っている。

すっかり公園の装いだが、両側は紛れもなく土塁😮


そして、大手門のすぐ南で6号堀に張り出している櫓台に登ることができるようなので、登ってみる。


南の縁と、裾を這う空堀を俯瞰。

これもザ・土木って感じでカッコいい✨


櫓台の天端は、幅4メートルぐらいで東に向かって突き出していた。

城が取り壊された時にここも崩されたとか…😢


そして、

ザ・横矢🤯


まさしく足元の堀の中にいる寄せ手の様子が丸見え、寄せ手は横矢から向こうが死角になるので連係が制限され、なおかつ高い位置から斉射を浴びる、という教科書のような構図。

が、櫓台のスペースは限られているうえ三方に敵を受けることになるので、寄せ手からの攻撃が集中することにもなる。

こういう場所は後方との連係が重要なのだろう。


この様子を見届けて櫓台から降り、曲輪の南へ進んだ。

少し進んで振り返ったところ。

先ほどから西の土塁の向こうで5号堀がハンパない存在感を放っているが、まだガマン…


そしてこの空間の南端まで行ったが、城の南側に回り込もうとしたものの腰下ぐらいのヤブの中へ突入しないとムリぽたった…


ここは退却…

戻りしなに、5号堀の俯瞰…

天端間の幅が7メートルほど、深さは3メートルほどのようだ。


南の方で堀を渡っているコンクリの管理門橋から北に向かって眺める。

🌿🌿の絨毯が敷かれたような…😮


ここからは大手の枡形まで戻って、そこから中に入ってゆくことにした。

 

 (宇都宮 飛山城 その2につづく)

 

トップページ 都道府県別索引へ

 

(2024年8月21日 記)