雷電城は大町の市街地から東へ山一つ越えた旧八坂村の中心にでんと聳える山、その名も「城山」(標高952メートル)の山頂にでんと座っている。
曲輪2つだけの小さな山城だが、集落から奥まったところにあるし、旧村の最高所を占めるその立地は「八坂のラスボス」と呼んでも許されるだろう。
本格的な調査の手は入っていないようで、歴史なども不明という。「城山」の名前があることから城であることは認識されていたのだろう。
雷電城への登城経路(電子国土webの図に筆者作図)
大町市のwebページによれば北の北条地区と南東の土袋地区から登るルートがあるとのことだが、アプローチになる車道は全面通行止めの看板が立っている。
それでなくても普通乗用車では極めて厳しい荒れた林道なので、そこまで歩いてアプローチするかと覚悟を決めてアタックすることにした。
なお、大町側からのアプローチ途中で林道が主郭のすぐ下を通過する(Googleマップで)。
ここには法面を登る鉄の階段が設えられているが、法面の上は見るからに登れなそうな急斜面であり、体力と技術のある登山者のみに許されるルートだろう。
ワタシのような一般人には無理だろう。
ネット上を探したら、ここを降りてきたという山行記事があったが…💦
登城口は、林道がT字路になる手前のこのあたり。
木で組まれた階段があるので、そこから入ってゆくのが最も良い。
大町市のwebページにある土袋地区はもう少し北で麓の方だが、その登り口がここらしい。
入口はハッキリしてるけど奥はヤブコギやヤセ尾根歩きかなぁ…
などと心配したが、トレイルはしっかり付けられているし、外傾しているところはあるものの総じて歩きやすい道で、グングン進んで行ける。
ナデシコが咲いてた…
このあたりの山はキノコが豊作らしくて、他の花とかあんまり見かけなかったな…😅
途中で、北側から登ってくる道と合流する。
この道は地形図にも載っているが、すでに薄くなっている…
降りた先の林道は通行止なので、やっぱり木の階段のところから取り付くのが一番良いだろう。
公安が設置した標識での規制ではなく、林道入口の全面通行止の表示に区間や期限、理由なども明示されていないので通行止の要件を満たしていないことになるが、RV車などでないと厳しい荒れっぷりだし徒歩にしても距離が長くなる。
しばらくは、細めの尾根上を少しずつ登りながら進んで行く。
標高890メートルあたりから城山直下の登りが始まる。
一見斜面をトラバースする直線方向に道が伸びているように見えるが、じつはヘアピンカーブで右へ入ってゆくところがあるので見逃さないよう注意したい。
この山は露岩が多く急峻なのでルートを外れると危険⚠
ここは短い丸木で行き止まりを示してくれている。
尾根を登り始めると、何となく堀底道のようなところも現れる。
主郭からは標高差で50メートルぐらいか。
こんなトコに、何故にガードレールが…🤣
それほどの急登も無く、ここまで来れば城のある山頂も間近に見えてくる。
…
あれはっ❗
(信濃大町 八坂 雷電城 本編に続く)
(2024年8月5日 記)