三重堀切からは登りになる。
道なりにしばらく登ってゆくと、間もなく正面に土の盛り上がりが見えてくる。
これが倉科将軍塚古墳。

トレイルは古墳の南側の裾を通り抜けているようだ。
まぁヒトの墓を土足で踏み荒らすのもナンなんで、ここはトレイルから眺めるだけにする…
こんな山の上に盛られたにしては、そうとうなデカさだな…
向こう側に後円部、こちら側に前方部が伸びてきているのが、おわかりだろうか😮
後円部に竪穴式石室、前方部には箱式石棺があり、5世紀前半の築造なのだという。
埴科古墳群の4基は規模も築造時期も似通っている。
これ全部が盛り土ではなく自然の尾根を整形してこうしたのか?
ともかくも、全長90メートルちかい構造物をこんなにきれいに整形したのには、中世の領主たちも真っ青になりそうだ。
さて、前方部の末端まで行ってみると…
デカ堀切っ🤯
平地の古墳はたしかに周濠で囲まれているが、その代わりで掘ったとしたら、こんな深く鋭い薬研堀にはしないだろう…
これはおそらく城の遺構で、古墳やその外側の尾根を外郭のようにし、ここを守るために掘ったものだろう。
ここまで来ると完全に土の城の雰囲気だな…
城の遺構はここまで。
相変わらず降りつ降らずみなので、退散💨
【完】
★鷲尾城
長野県千曲市倉科
「倉科の里広場」(リンクはGoogleマップへ)に駐車場5台分あり。
山城
(2024年2月20日 記)