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粟野城は鹿沼の町からだいぶ西に入ったところにあった旧粟野町にある。2006年に鹿沼市と合併したことで今は鹿沼市となっている。麓の一帯が城山公園となっていて、城域はその裏山の中に広がっている。

鎌倉時代からあった城らしい。戦国時代には今の佐野市一帯を本拠地としていた佐野氏の支城となったが隣の皆川氏との戦いで奪い取られている。天正十八年(1590年)に豊臣秀吉に派遣された上杉景勝らの軍勢により落城し、そのまま廃城となったとのこと。


前日に鹿沼の町中や周辺の4城を収めて、連休最終日のこの日は帰途につく前の登城だった。


現在位置(Googleマップで) 

粟野城といえばコレ、というローラー滑り台は、駐車場あたりから見える。
緑色の滑り台の一部分が斜面の上から見えている。


駐車場はわりと傾いた場所にあるが、20台以上分と広く、トイレもある。

城山公園の石碑が迎えてくれる。


隣には、当地の名家で代官や町長などを輩出した横尾家の墓所。

正面の墓碑に刻まれた碑文が勝海舟の揮毫というのだから、ビックラ😮


駐車場の奥の方から、スカイローラーへの入口が右の方に出ている。

ここに公園の案内図があった。


完全な公園の趣きだが、ナメてはいけない😎

右上に城の説明、そして左下には縄張図が示されている。


この案内図の前からも登る事ができるが、まずは駐車場奥の忠霊塔のところへ。

立派な鳥居が立つ前の道端に「土塁」という白い標柱立っていたので、怪訝に思って探してみたら、標柱の向こう側から斜面を土塁が登っていた😮


立派な鳥居に守られた忠霊塔。


鳥居をくぐって階段を登ると、立派な土台の上に忠霊塔が立っている。

見上げるよう…


ここから、まずはローラー滑り台の方へ。

忠霊塔の前を右に進み、突き当りを右に進んだ。

ここを左に進めば本丸の方へ直接出られるらしい。

登り始めから右手に見えるローラー滑り台、木の階段なども設えられていて、すごい光景😂


公園内は急斜面だが、コンクリ舗装された遊歩道が縦横に走っているので、行きたい方向を適当に選んで進めば良いだろう。

ただ、斜面を登降するところはかなり急。


駐車場から歩くこと10分ばかりで、「城山スカイローラー」のてっぺんに着く。

コレが、なんとも奇抜なデザイン…


模擬天守??😮


てっぺんの屋根だけでない。

全体が三重、真ん中の屋根にも入母屋破風が設えられるなど、かなり凝ったパロディ😂


いやいや笑ってるけど、ここからの麓の眺めはなかなかのもの。

ここに物見とかがあったかは分からないけど、城にとって周囲がよく見渡せるのは大切。


この模擬天守というかアトラクションというか、初代粟野町長の横尾勝右衛門がこの城の保全に力を尽くしたとあるぐらいで、ここが城址なことを意識した意匠なのだろう。

それにしても、思わず笑ってしまうな…


なお、この滑り台は廃ではなくちゃんと維持管理されており、家族連れなどの遊び場になっていた。

城に登ってる最中もローラー滑り台の音とか談笑とか絶え間なく聞こえてきてたし、下山したときには駐車場半分ぐらい埋まってた。


さて、公園はここまで。

ここからは、ちゃんとした山城攻略にかかりますよん💨


鹿沼 粟野城 本編に続く)

 

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(2024年3月27日 記)